
左のしかめ面の人物は、六カ国協議合意をすませた後の山崎拓・自民党前副総裁である。
しかめ面の原因は、安倍内閣御用達の拉致問題の進展が全く不発に終わったからだ。
私にとって山崎拓議員はどうにも得たいがしれない人物だ。旧自民党3Kトリオで党の重鎮であることは分るが小泉前首相、加藤紘一氏の議員資質と比べるとよく分らない。ところがこの山崎拓議員、こと北朝鮮問題になると態度が俄然、みずみずしくなり、強い感性の持ち主に豹変する。
中央公論3月号のコメント「北朝鮮政策で米国が方針転換したことに、安倍政権は気づいていないのか。圧力だけでは拉致問題も解決せず、ひいては国益を損なうことになる。」は、ズバリ、正解だ。山崎拓氏は他の議員と全く違う迫力で北朝鮮問題に取り組んでいる。
17日の毎日新聞でも『政府は拉致問題が前進しない限りエネルギー支援には参加しないとしているが、核問題と拉致問題は別だ。朝鮮半島の非核化の重要性は各国に共通している。日本独自の問題を上位に置くと、いずれ日本の孤立化を招くのではないか。・・・核問題が解決すれば、日朝平壌宣言に基づく日朝間の国交正常化交渉も行われ、拉致問題の進展にもつながる。支援せずに圧力をかけろというが、それでは拉致は解決しない。今の方法論で成功しないなら、政府は国民に対し責任を取るべきだ。』ときっぱり
安倍内閣は国際政治を読み解く意欲、知識もない上に、間違った認識を呼び戻している。時代錯誤の首相による自民党の誤策と、米国への甘えの構造に対して発言した「日本はバスに乗り遅れる」は秀逸だ。
しかしながら、18日のサンデー・プロジェクトで手嶋龍一氏と出演した「核と拉致問題」で、捲し立て論調の手嶋龍一氏に、核と拉致分離論をきっちりと説明できないままに、「日本はバスに乗り遅れる」発言について非を認める発言をポロリと発してしまったりもしている。
この辺が私の山崎拓議員への評価を微妙にし、えたいの知れなさを感じさせるのだ。山崎拓さん、しっかりしてよ。



