2007年04月12日
安倍内閣 温家宝首相歴史認識を語る

4月12日、温家宝首相は中国要人で初めての国会演説を行なった。各紙はトップ記事でこの政治ニュースを掲載した。演説要旨は、日中関係の未来志向の互恵関係を全面に打ち出したもので、演説の35分の内、約10分を費やし歴史問題について熱弁をふるった。
日中関係の底辺に横たわるのは歴史問題である。日中友好関係は、日本の侵略戦争の反省に基づく歴史認識で成り立っていることを常に中国は力説する。今回も例外ではなかったが、それは、半世紀になろうとしているが、未だに歴史認識の共有が成就していないことの証でもある。しかし、これまでの日本政府の見解を積極的に評価している。

国会演説、前日の安倍首相との会談は、「氷解」を全面的にアピールしたものであるが、歴史問題についてはきっちりと牽制している。
「反省とおわび」表明は評価します、今後も実際の行動で示すことを明言している。
これは、今年始め米国議会で話題になった政治ニュース「従軍慰安婦問題」に対しての安倍首相の発言、安倍内閣の声明を指しているものと考えられる。
温家宝首相の来日は、安倍首相との会談、国会演説から未来志向の「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」の実践の加速ではあるが、その基盤を支えるのは紛れも無い歴史認識の実践にあるということを印象付けるものとなった。
安倍首相は、ブレーンと安倍内閣の計画する靖国参拝を止める英断を下すべきである。
この英断が、中国に対する行動の証明になり、国益に適う実践となる。