
4月13日、政治ニュースは、埼玉県の入間基地に初めて最新鋭の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備したと報じた。日本のミサイル防衛(MD)システム第1弾として一般公開の様子を掲載している。
3月30日午前5時前、入間基地正門前に愛知県小牧市の三菱重工業(ライセンス生産を行っている)から自走でレーダー装置1、射撃管制装置1、迎撃ミサイル発射装置5、情報調整装置1、無線中継装置2の計10台が順次到着。約50人の報道陣が基地入門を見守った。入間基地への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)搬入は全く問題なく予定通り搬入されたと30日の政治ニュースは伝えている。

今回のPAC3は昨年7月の北朝鮮によるミサイル実験発射などを踏まえ、急遽前倒しで配備されたものである。従って、迎撃の一番手になる海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の日本のイージス艦4隻への配備は間に合わず、当面、米艦隊が日本海の警備に当たる。
航空自衛隊は2010年度までに、浜松基地(静岡県)や岐阜基地(岐阜県)、築城基地(福岡県)など10カ所に地対空ミサイルPAC3の配備を決めている。

世界の各国では、弾道ミサイル防衛(BMD)システムの迎撃能力の信憑性に疑問を持っていてその配備に慎重な姿勢を崩していない。とりわけ日本は、北朝鮮という日本海をまたぐ仮想敵国の為に緊急配備を行なった。安全を得るためには、費用は天井知らずのどんぶり出来高清算で三菱重工業と米国軍事産業は大喜びだろうが、国民は堪ったものではない。

果たして仮想敵国は北朝鮮だけだろうか。既に中国は何年も前から日本を完全に射程圏に入れた中距離ミサイルを配備している。米国はこの脅威に対して今まで対処してこなかった。中国は仮想敵国でないと断言できる根拠はどこにも無い。日本が中国からミサイル攻撃で攻められた場合は、米国は日本を守れない、守らない。そうであるならば、日米安全保障条約を継承している意義がないことになる。入間基地へのパトリオット(PAC3)配備の機会に、私たち国民は、日米同盟は何を基軸に同盟関係なのかをよく考えてみる必要がある。

