松岡農水相をクビにできなかった理由はなにか(3)

松岡利勝農水相は、死をもって政治生命に終止符を打った。
国民は、自殺による終止符の理由が解らない。
23日午前、国会(衆院予算委員会)で答弁する松岡農相(和田康司撮影)
5月28日政治ニュースは、午後2時松岡利勝農水相は搬送先の慶応大病院で自殺による死亡が確認されたと【号外】が報じられた。
「政治とカネ」の問題が本格的に審議される矢先でのショッキングな出来事で悔やまれる。
一般論的に「説明責任を果たしていない」とか「これで幕引きを考えたのか」といったことがよく言われるが、個人の冥福を祈って、これ以上死人を裁くことは慣習上好ましいことではないという同次元での考え方はこの際止めたほうがよい。
日本の政治改革の先陣的警鐘の死と受け止め、国会は問題追求をより以上厳しいものにしなければ本人の死も無駄死にとなる。
先週地元でも、また、本日の午前中も、自殺直前まで気配が感じられなかったと関係者は口をそろえている。しかし、東京地検特捜部はこの一月前から、松岡農水相に対する調査を確実に進めていた。
先ず、自殺に至った背景で究明を急がれる二つの事件がある。何故か、大手マスコミはこの事件について言及を避けている。
一つは、先週末、熊本で松岡農水相の後援会事務所関係者が自殺した件だ。同郷での同級生で一番親交が深かったといえる人物である。
そして、今後の解明に極めて重要な鍵を握る東京地検特捜部をめぐる問題だ

実は、5月24日の「緑資源機構」をめぐる逮捕劇は2週間おくれの実施になったというニュースである。
6月8日「週間ポスト」がトクダネとして伝えている、事件の押収捜査資料200箱のうち1箱の「特A級重要資料」が紛失していた事件である。
5月11日共同通信政治ニュースは、記者会見申し込みに対して、岩村修二・東京地検次席検事は「当庁にすべて責任がある。詳細は機会を改めて説明する」とその事実を認めたことを報じている。
そして、その後の説明は、移動する際に「1箱だけトラックに積み忘れ、清掃員がゴミと思って処分してしまった。ゴミを追跡したがすでに焼却されていた」というものだった。
この紛失事件の疑惑は、内部スパイ説まで浮上していると「週刊ポスト」は報じている。
それにしても、安倍首相の責任は重い。(続く)