安倍内閣 「国民サービスカード」を検討
6月24日、政治ニュースは、今話題で持切りになっている「消えた年金」問題について報じている。
24日NHK番組「日曜討論」に出席した安倍首相は、年金、医療、介護、雇用保険など社会保障に関する個人情報を一元管理する為、国民1人1人に番号を付与する「社会保障番号制度」を導入して、「国民サービスカード(社会保障カード)」をつくり、「住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)」と共有するかの計画を明らかにした。「年金の加入漏れや入力ミスがなくなる。4〜5年後には運用を開始しなければならない」とも述べた。
具体的には、20歳以上の国民がすでに持っている基礎年金番号をベースにする方向で、ICチップ入りの「国民サービスカード」で1千億円の予算をかけて23年度から実施される。
特徴は、パソコンで暗証番号等を入力して個人の年金履歴、健康診断の結果、診療費用が分かるというもので、もともと厚生労働省は「健康ITカード」を計画していたものだ。
当初の計画は国民の関心が高い社会保障の利便性を追及したカードの作成を実施して、国民が馴染んだところで「住基ネット」での完全一元化をする計画を持っていた。
政府、厚生労働省は、今回は社会保険庁炎上の大失態ではあるが、ピンチをチャンスに逆転させるまたとない状況にあることを意識している。いわゆる世間ではこれを「渡りに船」という。
国民の安全、安心を今こそ「住基ネット」の連携で早期に実現させよう、先ずは「国民サービスカード」の実現からという訳だ。
これで、不真面目な対応に終始してきた社会保険庁を解体して、一からの出直しを始めるのだという、「転んでもただは起きぬ」商人根性丸出し安倍内閣の本領を発揮する訳だ。
生真面目な国民は、これで憎い社会保険庁を成敗してくれる自民党にその活躍ぶりを期待する。
自民党は選挙前の勢いを点けるために、この際、権力にものをいわせ社会保険庁全職員の首切りの荒業も辞さぬ、理解を得るためには個人訪問をしての構えである。これで、年金問題も勝負があったと見るべきだろう。
野党は伝家の宝刀(権力)による荒業ができないのが、返す返すも残念だ。