赤いモスクからジハード(1)

【写真】10日、イスラマバードで、神学生らがろう城するモスクへの突入に向かうパキスタン軍の装甲車=AP
跡を絶たないビンラディン後継者
【7月29日政治ニュース=パキスタン】 7月10日、パキスタン陸軍治安特殊部隊はモスク敷地内のイスラム神学校(マドラサ)に突入、少なくとも武装神学生ら40人が死亡、治安部隊側も3人が死亡、双方に多数の負傷者が出たモスク(イスラム礼拝所)「ラルマスジッド・モスク」労城事件は記憶に新しい。
7月28日毎日新聞は「パキスタン:神学生、再びモスク占拠 指導者の交代に反発」という見出しタイトルで「ろう城事件が起きたパキスタンの首都イスラマバードにあるモスク(イスラム礼拝所)「ラル・マスジッド」で27日、政府が新しい宗教指導者を指名して再開しようとしたところ、これに反発する非武装の市民や神学生数千人が詰め掛け、警官らに投石した。学生らはモスクを事実上占拠し、約7時間後に警官の説得に応じる形で明け渡した。この騒動で100人以上が逮捕された。」、さらに「この混乱のさなか、モスクから約400メートル離れた警察の検問所で自爆テロがあり、少なくとも警官を含む13人が死亡。」と報じた。
このモスク再開を前に政府がモスクの壁を赤色からクリーム色に塗り替えたが、集結した学生らが内部に入り込み、再び赤色に塗り戻すなど混乱し、警官が催涙ガス弾を撃ち込むなどしたと伝えられている。2週間前に同モスクで起きた「籠城事件」を彷彿とさせる抗議事件である。
イスラマバードのモスク(イスラム礼拝所)「ラルマスジッド・モスク(赤いモスク)」は、拘束されている最高指導者アジズ師の下で、イスラム法(シャリア)の厳格順守を掲げる。アフガニスタンの旧タリバン政権やパキスタン軍情報機関と密接な関係があるといわれている。
米国はパキスタンを対テロ戦争最前線と位置づけている。2001年の米国のアフガニスタン侵攻ではムシャラフ政権は飛行場の提供などの支持を表明し同盟国となった。その見返りに、F-16戦闘機の供与を含む巨額の軍事・経済援助を受けた。これに対し、イスラム原理主義者をはじめ、多くの国民が反感、不満を増大させている。(続く)