赤いモスクからジハード(2)

【写真】拉致事件に関するニュースを見ながら悲しむ人質の家族ら=27日、韓国・城南(ソンナム)市で(株クリスチャントゥデイ)
アフガニスタンは泥沼の戦闘状態
【7月30日政治ニュース=アフガニスタン】 AFP通信は「アフガニスタン南部で韓国人23人が拉致され、うち1人が殺害された事件で、人質を拘束中のイスラム原理主義組織タリバンが示した人質殺害までの期限である30日正午(日本時間同日午後4時半)が過ぎた。しかし、タリバン側からは声明などは発表されていない。」
29日、タリバンの広報官は、「30日正午までにアフガニスタン政府が収監している一部のタリバン兵士の解放に合意しなかった場合、女性16人を含む残る韓国人の人質22人の殺害を開始する」と予告した。政府側はこの要求を退けていた。」と報じている。そして、事態は、交渉の進展がなく、現在のところ、出口が見えない状態で、多分、うまくいかないだろうという状況を地元から発信されている。
アフガニスタン当局は、韓国人解放のために軍事行動にでる可能性を先日から示唆していて、その準備に入っているとの憶測が流れている。
10日のパキスタン政府がとった、首都イスラマバードのモスク(イスラム礼拝所)「ラル・マスジッド」のろう城事件での突入で武装勢力排除作戦を展開した形と同じになる可能性が出てきた。
ただし、タリバン側は韓国人人質を3グループに分離確保していることがほぼ確認されているので、同時突撃で救助作戦を展開することは不可能だとの見方が優勢で、武力攻撃も棚上げになっているのが実情だろうといわれている。
アフガニスタン政府はタリバン側との交渉に応じられない決定的な理由は、今年3月、拉致されたイタリア紙記者と引き換えにタリバン幹部らを釈放した訳だが、米国主導のNATO軍から強行に批判され、カルザイ大統領は今後、同様の要求には応じないと米国とその連合国に確約しているといわれる。
そもそも、現在の拉致事件を指揮しているのは、拉致交換で釈放したタリバン幹部、それもマンスール長官だといわれている。これは、米軍とNATO連合軍にとっては、同胞を殺されているビンラディン氏に次ぐ憎き戦士な訳で、この敵を開放して再び復讐をもって攻撃され殺されたのでは勘定に合わないからだ。母国の市民に説明の仕様がなくなる。
【写真】インターネットにでた香田証生さん今回の人質事件を一つとってみても、軍隊は国民を守らないということが明白な訳だ。
2004年10月31日、香田証生君の残虐な殺害に、日本政府は、国民は何んと言ったか忘れてはならない。(続く)