赤いモスクからジハード(16)
8月30日、韓国人人質全員を解放したタリバンは、今回の拉致を偉大な勝利と位置づけている。
【9月1日政治ニュース】 31日中央日報は『ユスフ・アマディタリバンスポークスマンはこの日、APとの通話でこのように明らかにし「拉致が非常に成功的な方法だという点を悟ったので、今後も他の同盟たちとともにこれを繰り返す」と述べた。
一方、今回の拉致を指揮したというモーラ・アブドゥーラ・タリバン司令官は、この事件を通じて米国が大テロ戦に合流した同盟国の国民の面倒を見ないという事実が全世界に明らかにするかのように露呈された」と、今回の拉致が自分たちの“戦略的勝利”だと主張したとワシントンポスト(WP)が報道した。』と伝えている。
米国の有志連合軍政府のなかでも最も批判の声を高めているのは、2500人(70人戦死)の兵力を派遣しているカナダである。『マキシーム・ベルニエカナダ外相は先月30日に発表した声明で、韓国政府を狙って「私たちはどんな理由でもテロ集団と交渉しない」とし、「このような交渉はもっと多くのテロを起こす」と指摘した。』、その次はドイツで、『野党である緑色党の国防担当報道担当者は、「人質が釈放されたのは良いことだが、タリバンに政治的勝利を与えた」と非難した。日刊のターゲス シュピーゲル紙は「韓国政府の譲歩が、他国の人質釈放の努力を弱めた」と指摘した。』
さらに、デンマーク外相は、『危険地域の民間人が拉致される可能性が極めて高くなった。テロ犯がある国家の外交政策を左右する結果を生んだ」と語ったという。』(上記、9月1日朝鮮日報)
なお、30日に来日していたドイツ(韓国人拉致事件とほぼ同じ時期に自国民2人がタリバンに拉致されて、既に1人が殺害、1人は依然として抑留状態にある)のアンゲラ・メルケル首相は、「ドイツ人釈放のためのわれわれなりの努力が、(交渉を通じて釈放という)今回の韓国人人質らの運命によって変わりはしない」と念を押した。』と発言している。メルケル首相のスポークスマンによると「ドイツ政府が(タリバンの)脅迫に屈して交渉することはあり得ない」という意味だと説明した、と伝えられている。(続く)