どうする 民主党 新日米同盟(23)
アフガニスタンの現状は内戦状態
アフガニスタン国内の勢力図が塗り替えられつつある現状は、一口に言って「危険」を通り越して「内線=戦争状態」であり、2001年12月5日のボン和平合意に基づくカルザイ政権構想が完全に破綻している。従って、内戦状態においては、当初がどうであれ直接、間接的介入国には、侵略的意図があると認められる。
もし、何かの誤作動で、日本政府が、日、米、NATO同盟での集団的自衛権を行使すれば、その集団的自衛権は、侵略を意味することになる。臨時国会終盤において4類型の集団的自衛権を認める結果になっていても、侵略に変わりはない。即ち、日本国憲法の前提が崩れ、改憲もその必要性すら問われなくなるだろう。
現状は、中村哲氏が現地から指摘、報告しているように、アフガニスタン各地域での反発に対する対抗処置に、国際治安支援部隊(ISAF)と米軍が掃討作戦に乗り出し、一般住民を巻き込んだ戦闘を繰り広げることで、一般住民の死傷者が急激に増えたことが内戦に拍車をかけている。従って、住民側はさらに反米意識を高めることになり、旧政権タリバンに肩入れするようになった背景が伝えられている。
さらに、【8月25日政治ニュース=格物致知】で、伊勢崎氏の平和構築論について述べた件でも紹介しているように、「危険」を通り越した内線であり戦争状態なのだ。
現状は、旧政権タリバンが復権してきている状態と見てよいだろう。これらを考えると、わざわざ「新法」から代替案を作ってアフガニスタン本土まで出て行かなくてもよいと考えるのは、極めて真っ当な判断だといえる。
しかし、これもあれも「対米支援」ということに尽きるとすれば、何となく「海自給油がベター」だといった高村正彦防衛相の発言がみょうに的を射た本音になりそうだが。(続く)