政治ニュースを深く読み解く。安倍内閣、イラク、北朝鮮、日米同盟など話題の政治ニュースの実態を追求!

2007年10月30日

【格物致知】 妥協(解釈)の積み重ねで得たものは何か

毎日新聞に記者たちのコラム「発信箱」というのがある。
記者の目」にあるような実証検証的論評ではない、記者個人の感性を全面的に論じているのが特徴である。従って主張に遊びがあるかといえばそうではなく、反ってものごとの信憑性を突いたもの、また、その筆者の考え方もよく判る性格のコラムである。



29日の「発信箱」に毎日新聞社論説委員、早稲田大学政治経済学術院客員教授、みのもんたの朝ズバッ!TBS,コメンテーター等の肩書きを持つ与良正男氏のコラムが掲載されている。
今国会、マスコミ等で一番の関心事になっている「テロ特措法」延長問題にからんでのものだ。そこで最近の与良正男氏のコラムを読んでみた。



最近の掲載は9月17日「作戦に乗ってなるものか」、10月22日「本気さが伝わらない」、29日「抵抗野党と抵抗与党」がある。特に22日、29日は「テロ特措法」延長に関しての与良氏の見解を述べたものだ。国会の渦中にあって与野党を第三者的に見た場合、記者から国民の視点に立って思慮分別を下した場合の結果とも受け取れる見解に「やはりそうか」という感慨と落胆を感じたのでそのことについて言及する。そこには自由民主党政歴50年をひたすら支えてきた日本人気質が諸に感じられてしかたがない。



先ず、「作戦に乗ってなるものか」では、自民党の常套戦略を厳しく批判している。
 

『「11月1日に期限が来る。インド洋での自衛隊活動が中断しては国益を損なう」と大騒ぎしていたテロ対策特別措置法の延長問題はどこへ行ってしまったのか。新総裁が決まるまでは国会は開店休業。いつの間にか期限切れが前提になっている。
 確かに、この局面で福田さんというのは絶妙な策だとは思う。でも、冷静に考えれば参院選直後に交代していればよかった話。7月末から今まで時間を浪費した揚げ句に勝手に首相が辞めて、勝手に代わるという自民党の都合だけの話と言い換えてもいい。
 早く政治を国民の手に取り戻そう。それには、首相交代後、一定の国会論戦を終え、速やかに衆院を解散して、有権者の審判を仰いでもらうしかない。私はしつこく解散・総選挙を求めていくつもりだ。』(9月17日「作戦に乗ってなるものか」)



大方の国民は、的確な批判と提言だと納得してこのコラムを読んだと思うのは、私だけではないだろうと推測する。そして、以前からくすぶっていた守屋前防衛事務次官の接待癒着疑惑の追求が始まり、給油隠蔽工作、さらに便宜供与の問題と一気に花開いた状況になった。(続く)



トラックバックURL