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2007年11月27日

パキスタン大統領選19

大統領選挙は絡繰仕掛
シャリフ氏【写真】シャリフ元首相

【11月27日政治ニュース】 戒厳令下での大統領選挙になったが、一応の選挙態勢が整ってきたといえる。25日各紙は、国外追放されていたシャリフ元首相が、滞在先のサウジアラビアから帰国し、来年1月8日の総選挙に立候補する意向を示した、と報じた。
シャリフ氏は9月に帰国を試みたが、再追放されサウジアラビアに強制滞在させられていたが、先週のムシャラフ大統領とサウジアラビア国王との会談で帰国が実現したといわれている。
シャリフ氏は、帰国の目的は政権の「独裁」に終止符を打つ為に帰国したと述べ、ムシャラフ大統領との対決姿勢を鮮明にしている。



26日毎日新聞はシャリフ氏が来年1月8日に予定される総選挙への立候補を届け出たと報じた。

『シャリフ元首相、総選挙へ立候補届け出=25日夜に帰国したパキスタンのシャリフ元首相は26日、来年1月8日に予定される総選挙への立候補を届け出た。しかし、ムシャラフ大統領側近のカユーム検事総長は地元テレビに対し、シャリフ氏が国家反逆罪などで00年に終身刑を言い渡されたことを理由に、「立候補できるか大いに疑問だ」と述べ、選管が受理しない可能性を指摘した。

 同国では、刑罰の確定した者の国政選挙への立候補は認められていない。しかし、カユーム氏の発言は、政府非難を強めるシャリフ氏の今後の対応次第で選管の結論が変わりうることを示唆したものとみられる。
 25日に立候補を届け出たブット元首相についても、裁判所で収賄罪などでの審理が開始されており、政府は同氏に対してもけん制材料を得た形となっている。』(26日毎日新聞)



パキスタンの現状で現在最も問題視されなければならない問題は、ムシャラフ大統領が司法を空洞化させてしまったことである。戒厳令における大統領権限は法律であることを現実に実施できる司法人事総入れ替えを強硬したことにある。
今回の大統領選挙のテーマは国の民主化推進を最大のテーマに掲げている。従って、追放、余罪の背景を前提に各立候補者を帰国させてその民主化への道具立てに利用したと考えるのが妥当だろう。外国特有の何らかのバーター選挙の出来レースの観が否めない。



そう考えると、ブット氏が帰国しての凱旋アピール集会で、150人に及ぶ死者が出たことは、痛ましさいでは片付けられないパキスタンの闇の深さを象徴している。