山場を迎えた防衛汚職 3
【写真】証人喚問見送りを受けて、記者の質問に答える額賀財務相=30日午後、財務省またも国民の期待を裏切る国会劇
政治は一時判断停止暴力であることを棚に上げて何を上品ぶったことを宣っているのか
【11月30日政治ニュース】 3日の実施が決まっていた額賀福志郎財務相の証人喚問は中止になった。理由は「証人喚問は全会一致で実施を決めてきた歴史がある。単独議決は暴挙」(山崎幹事長)とのことだ。自民党の申入れに民主党は折れて、今後の証人喚問をできない決まりを作ってしまった。国民にとっては罪作りな政治作法であり、せっかくの防衛利権の闇に切り込む世論と風潮を国会のルールとやらでウニャムニャにしてしまった。共産党のトンチンカン政治判断と民主党の腰砕けのお陰で折角の楽しみを台無しにされてしまったといぶかるのは下種の勘繰りということではないだろう。
日本の国会運営がいかに民主的、道義的にすばらしいかの額賀財務相の証人喚問中止劇を30日産経新聞は報じている。
『腰砕けた民主党 喚問カードは当面封印?=民主党が見送りを決めたのは、野党共闘の足並みが崩れるのを恐れたことが最大の理由だ。民主党は参院第1党だが、共産、社民、国民新の各野党の協力があって初めて、参院で過半数の力を行使できる。実際、参院財政金融委員会での27日の野党単独の喚問議決には、ただ1人の共産党議員の賛成が必要だった。
喚問すれば、衆院でも与党が野党関係者の喚問を一方的に議決する“仁義なき戦い”になる−。こう懸念する声は共産、社民、国民新の各党に当初からあった。共産党は29日、「(野党単独議決は)間違っていた。証人喚問は全会一致を原則とすべきだ」(市田忠義書記局長)と異例の方針転換を表明。額賀氏と一緒に喚問予定の前防衛事務次官の守屋武昌容疑者が28日に逮捕されたことと重なり、民主党内の慎重論を強めた。
「泣く子を引きずるように共産党理事を(喚問議決の場に)連れて行った。責任を感じる」
野党共闘を重視せざるを得ない民主党国対幹部は30日、こう漏らした。
民主党幹部らは同日、「喚問議決の手続きに瑕疵(かし)はない」(鳩山氏)、「全会一致のルールに拘束されるなら、国政調査権は活性化されない」(簗瀬進参院国対委員長)と強調した。全会一致を喚問の前提条件にすると今後、証人喚問カードが使えなくなるためだが、結局、今回の見送り劇で、自ら喚問を「容易に使えない切り札」(民主党筋)にしてしまった。民主党には、創価学会幹部の喚問を公明党牽制(けんせい)に使う意見もあったが、公明党からは「全会一致が原則ならとても無理」(幹部)との声が出ている。』(30日産経新聞)