山場を迎えた防衛汚職 9
【12月7日政治ニュース】 防衛利権の深層劇も額賀財務相証人喚問取下げで一件落着
いろいろの理由で取り下げたが、額賀財務相証人喚問劇は幕引きになってしまった。不思議なことに、与党も野党もこれが一番良かったかのようなしたり顔で、普段の落ち着きを取り戻したように安堵感を漂わせている。
民主党は何もなかったように、胸を張って中国へ飛び立ってしまった。
防衛利権の核心を暴くとの勢いで世間をその気にさせておいてもう知らないでは、あまりにも私たちを蔑ろにしているとの謗りを受けても仕方のないところだが、幸いにして、誰も木戸銭を返せと騒がない。国民は、所詮は民主党のすることだ、すべてお粗末極まりない、やはり万年野党が器だと内心ほっとしているのかも知れない。
しかしである、これで幕引きであれば、11月18日読売新聞の見出し記事「東京地検特捜部が防衛族議員の拠点「日米平和・文化交流協会」を捜索」の記事はなんだったのかということになる。
『協会の理事には、与野党の防衛族議員、防衛関連企業の幹部らが名を連ね、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)も昨年12月まで理事を務めていた。特捜部は、宮崎容疑者らから協会側に資金が流れた可能性もあるとみて、政界との関係についても解明を目指すとみられる。
同協会は2003年から毎年、日米の防衛・国防関係者を集めて「日米安全保障戦略会議」を主催するなど、国防・軍事問題を中心に活動。今年も今月7〜9日に都内で同会議を開き、米軍需企業などの防衛装備品の展示会が催された。
守屋武昌・前防衛次官(63)が15日の参院での証人喚問で、宮崎容疑者との宴席に同席していたと証言した額賀財務相は、今年8月の入閣まで理事を務め、久間章生・元防衛相は今も理事に就いている。
ほかに、会長を務める瓦力・元防衛長官をはじめ、防衛長官や防衛次官、防衛施設庁長官の各経験者、民主党の前原誠司前代表ら与野党の国会議員、コーエン元米国防長官、山田洋行の米津佳彦社長(60)らも理事に名を連ねる。福田首相や安倍晋三前首相、石破防衛相も過去に理事を務めた。
関係者によると、協会の秋山直紀専務理事は、防衛族議員らによる「安全保障議員協議会」の事務局長も務め、日米の政財界に幅広い人脈を持ち、日米の政界と防衛関連企業を結ぶ「パイプ役」などと呼ばれる。
守屋氏は喚問で、2〜3年前、秋山氏から「(久間氏と)飲むから来ないか」と誘われ、東京・六本木での久間氏と宮崎容疑者の宴席に同席したと証言。秋山氏は取材に対し、守屋氏の同席は否定した上で、昨年12月、宮崎容疑者の依頼で久間氏との会談を都内の料亭でセットしたことを明かし、「宮崎さんが『久間さんにあいさつしたい』と言うので会わせた」などと話している。』(11月18日読売新聞)