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2007年12月27日

パキスタン大統領選25

混迷を深めるパキスタン

27日ブット氏

【12月27日政治ニュース】 戒厳令が解除され、曲がりなりにも総選挙へ向けて国内が動き始めた矢先のブット氏暗殺は、パキスタンの民主化が半世紀以上経っても実現しないその現実を如実に世界に知らしめた。とりわけ、米国のシナリオはあっさりと崩れてしまった。

【政治ニュース】は「パキスタン大統領選」のタイトルでニュース特集を組んで配信しているが、今回の事態は、10月に帰国を果たした直ぐの暗殺未遂自爆事件が語る深刻さの想像を超えるパキスタンの憤る現実を見せつけられたといえる。



事件の背景は、イスラム過激派の仕業と伝えられているが、ブット氏暗殺については、ムシャラフ大統領陣営とその関係者は暗殺の現実を当初から察知している、その為の対処処置としてブット氏陣営に何かにつけて忠告を出していたといわれる。今回演説で使用していた自動車も防弾ガラス装備のものを使っているのもその一つだ。米国との関係で今回の総選挙は、ブット氏と二人三脚で実施しなければならないとするムシャラフ大統領陣営ではあるが、別の見立てをすれば余りにも情報がオープンに為り過ぎている嫌いがある。

そもそも「パキスタン大統領選」の特集を組んだ根本的な要因は、【7月29日政治ニュース=パキスタン】、「赤いモスクからジハード(1)=跡を絶たないビンラディン後継者」で伝えた7月10日の、「パキスタン陸軍治安特殊部隊はモスク敷地内のイスラム神学校(マドラサ)に突入、少なくとも武装神学生ら40人が死亡、治安部隊側も3人が死亡、双方に多数の負傷者が出たモスク(イスラム礼拝所)「ラルマスジッド・モスク」労城事件は記憶に新しい。」と伝えたこの事件にある。

マスコミでは負傷者の規模が正確に伝えられなかったが、一説によると死傷者総勢500人とも800人ともいわれ、私たちが各紙で知る報道とは全く違った内容が伝えられている。
イスラム原理主義者は、政府による赤いモスク攻撃事件をことのほか恨みに考えていて、報復攻撃を虎視眈々と狙っているといわれていた。既に、ブット氏は政界復帰のスローガンを「テロとの戦い」とムシャラフ大統領と同歩調を強調、赤いモスク事件では強硬に排撃を支持したと伝えられた。従って、政界復帰後は米国との協調路線を鮮明に打ち出すなど、イスラム原理主義者にとっては許せぬ敵なのだ。(続く)