パキスタン大統領選26
【写真】ジョン・ムーアさんが撮影した、暗殺される直前のブット氏。支援者に手を振っている【12月28日政治ニュース】 パキスタン国内を問わず国際的にブット氏暗殺究明にやっきになっている。とりわけ、ブット氏陣営人民党(PPP)はムシャラフ大統領の警備体制に問題があったとして、軍部関係者の関与を疑う抗議が目立っている。というのも、ブット氏死亡の原因をめぐって、政府発表の暗殺現場状況の説明と現場に居た陣営関係者、目撃者の証言が違っていることだ。
先ず、今回の事件を現地から世界の各紙が伝えた一報の一つ東京新聞夕刊を紹介する。
『野党が総選挙拒否 パキスタンブット元首相暗殺 車からから顔出し被弾=【バンコク=林浩樹】パキスタンのブット元首相暗殺を受け、野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML−N)を率いるシャリフ元首相は二十七日夜、暗殺を阻止できなかったムシャラフ大統領を激しく批判し、「彼がいる限り公正な選挙の実施は不可能だ」として、同党が来年一月八日の総選挙をボイコットする方針を表明した。
ブット元首相が総裁を務めていた野党パキスタン人民党(PPP)は、四十日間、喪に服すと発表。大統領を支える与党パキスタン・イスラム教徒連盟クアイディアザム派(PML−Q)も選挙運動の自粛方針を打ち出し、治安が悪化する中、総選挙の予定通りの実施は、困難な情勢となっている。
同国内務省などによると、ブット氏は首都イスラマバード近郊ラワルピンディの演説会場から離れる際、車のサンルーフから顔を出したところを撃たれ、首への銃弾が致命傷となった。銃撃後に自爆した犯人については、若い男との目撃情報がある。
ムシャラフ氏は二十七日夜、国民向けの演説で「この蛮行は、われわれが戦っているテロリストの仕業だ」と述べ、イスラム過激派の犯行との見方を明らかにした。一方、シャリフ氏は「大統領がすべての元凶だ」と、即時退陣を要求。他の各政党にも選挙ボイコットを呼び掛け、政局は緊迫の度を増している。』(28日東京新聞)
犯人究明の問題になっている現場状況は、「車のサンルーフから顔を出したところを撃たれ、首への銃弾が致命傷となった」、この現地からの第一報がどこまで真実を語っているか、ということだ。(続く)