「恒久法」と偽装国際貢献
【写真】出航する護衛艦「むらさめ」を見送る乗組員の家族ら=24日午前、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地【1月28日政治ニュース】 「新テロ特措法」が強硬再可決したが、国会も巷も何事も起こらず、粛々と活動再開に向けて準備が行われ、晴れて24日、海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」が横須賀基地を出航した。25日には佐世保基地から補給艦「おうみ」が出航して共に2月中ごろから給油活動が再開される。
1月24日北海道新聞は護衛艦「むらさめ」の出向模様を伝えている。
『海自護衛艦 給油再開へ出航 中断3カ月半、新法受け=新テロ対策特別措置法に基づきインド洋での給油活動を行う海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」(四、五五○トン)が二十四日午前、隊員の家族ら約二百五十人に見送られ、神奈川県の横須賀基地を出航した。派遣部隊は二十五日に佐世保基地(長崎県)を出航する補給艦「おうみ」(一三、五○○トン)とともに、二月中旬から約三カ月半ぶりに給油活動を再開する。
石破茂防衛相は出航式典で「隊員一人一人が高い士気を持ち、国益のため、世界のために完ぺきな任務を果たしてほしい」と訓示。町村信孝官房長官は「テロとの戦いに再び参加し、国際社会の一員として責務を果たす崇高な使命を帯びた仕事」と活動再開の意義を強調した。派遣部隊指揮官の佐伯精司一等海佐は「憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。信頼の回復に全力を尽くす」と述べた。
式典には安倍晋三前首相ら与党議員のほか、対テロ新法に反対した民主党から風間直樹、大石尚子両参院議員が出席。福田康夫首相は欠席した。
新法は、海自の活動をテロリストや武器の移動を取り締まる米国やパキスタンなどの艦船への給油・給水に限定する一年間の時限立法。派遣部隊は二隻の合計約三百四十人で、活動期間は六月末まで。給油量の取り違えなどが発覚したことから、海自は幹部によるチェック強化など再発防止策を講じるとしている。』(1月24日北海道新聞)
【写真】乗組員の家族らに見送られながら、インド洋に向け出航する補給艦「おうみ」=25日午前11時23分、長崎県佐世保市25日西日本新聞は、補給艦「おうみ」が佐世保基地から出航する模様を伝えている。
『補給艦おうみ佐世保を出航 インド洋での給油再開へ=新テロ対策特別措置法に基づく給油活動再開のため、長崎県佐世保市の海上自衛隊佐世保基地の補給艦「おうみ」(13、500トン、後藤大輔艦長ら乗員約150人)が25日午前、インド洋に向けて出航した。同艦は海自横須賀基地(神奈川県)を24日に出航した護衛艦「むらさめ」とともに、2月中旬には活動海域に到着。旧特措法が失効した昨年11月以降、中断していた給油活動は約3カ月ぶりに再開される見通し。
同市立神岸壁で見送り行事があり、自民党の山崎拓前副総裁ら与党国会議員や乗員の家族ら約450人が出席した。秋元司防衛政務官は「国際社会や国内から大きな期待を寄せられた派遣。高い士気を持って任務に当たってほしい」と訓示。後藤艦長も「国際貢献の一端を担う誇りと喜びをかみしめて活動したい」とあいさつした。
一方、給油活動再開に反対する佐世保地区労などは同市前畑埠頭(ふとう)で抗議集会を開いた。』(25日西日本新聞)