「恒久法」と偽装国際貢献
【1月29日政治ニュース】 24日横須賀港、25日佐世保基地から護衛艦「はるさめ」と補給艦「おうみ」が多くの関係者に見送られて出航した。
再可決で成立した「新テロ特措法」は多くの問題を残して、1年の時限立法として再び機能し始めた。再可決までの審議が十分行われない状態で、与党は強硬採決に踏み切ったのだが、この採決方法は与野党を通じて十分あるシナリオとして理解していた為、その間、国民にじんわりと方法論が浸透していざ採決の時は、みんな総じてある種の覚悟をしていた為に何の混乱もなく通過してしまった。憲法59条という法律の威力は魔法の杖のごとく全てを可能にする。この余りにも簡単な採決に与党はうまみを占めて、本日29日、二匹目の鰌を狙って「ブリッジ法案」なるものを国会に提出した。
審議内容が棚上げになった主な二点の内容を一応確認しておく。
先ず、与野党で共通認識になっている筈の「文民統制=シビリアンコントロール」、国会承認が省略されている。さらに、ネジレ現象の発端ともなった米国の目的外使用、転用疑惑について解明されず、チェック機能が反映されなかった。
「新テロ特措法」はまさに「戦争に加担している」と思いたくない日本人のポエジーをそのまま反映したような法律である。戦争に対する不信感から反って、太平洋戦争を侵略戦争だったと認めたくない根強い心情と符合する。
現在の日本を考えるのに、戦後まもなく朝鮮戦争勃発で、好景気に国の再建をかけた風情を思えば解らぬではない当時の民族性が垣間見られる。
さて、本題の「恒久法」に戻すが、その前に護衛艦「むらさめ」の出向式典で訓示した関係者の発言を紹介する。
『石破茂防衛相は出航式典で「隊員一人一人が高い士気を持ち、国益のため、世界のために完ぺきな任務を果たしてほしい」と訓示。町村信孝官房長官は「テロとの戦いに再び参加し、国際社会の一員として責務を果たす崇高な使命を帯びた仕事」と活動再開の意義を強調した。派遣部隊指揮官の佐伯精司一等海佐は「憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。信頼の回復に全力を尽くす」と述べた。』(24日北海道新聞)
ここで注目に値する言葉は佐伯精司一等海佐の『憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。』と発言した台詞だ。(続く)