橋下新知事は首長の資格なし
【2月3日政治ニュース】 毎日新聞に月1回、作家高村薫氏の「高村薫さんと考える」が連載されている。3日今回は「橋下新知事への注文」というタイトルで掲載されている。毎日新聞編集局長の狙いは、高村薫氏のコメントを通じて府民の民意、マスコミ毎日新聞として橋下新知事への苦言を呈する内容にしていると読める。
そこで、高村薫氏の選挙分析と見解について訝しく思う点を先ず述べた後に、尋常でなかった今回の選挙結果について言及したい。
先ず、新知事になって真っ先に懸念されている、橋下氏の府庁内改革の攻撃的発言について、高村薫氏は『橋下さんに闘う相手がいるとすれば、府庁ではなく、地方分権を推進しようとしない国でしょう。』と諌めている。しかし、橋下氏の国に対する姿勢は、[2月1日政治ニュース]でも伝えた岩国市長選挙批判、政府の道路特定財源の暫定税率維持承認でも明白なように選挙前から一貫して国の方針に従うというものだ。
さらに、『そのような行政の実務を担うのが知事の仕事。広告塔になることではありません。テレビなんか出ないで4年間、実務に徹底してほしい。』と注文をつけているが、橋下氏は大阪府の広告塔になりたいと選挙前から明言、昨日の記者会見でも、テレビ主演は積極的に出たいと抱負を語っている。3日早々、恩人になる司会者のテレビ番組に満面の笑みで出演していた。
ここでタイトルに戻るが、実現出来ていないから「注文」なのだと一面のスペースをとって強調する意図は、選挙結果の前後背景を少しでも知っているものからすれば、少し稀有な疑問が先に立つ。即ち、公約を変えろと注文しているので、選挙後公約撤回は、政治の世界ではありえないからだ。作家だから政治音痴では「高村薫さんと考える」にはならない。
新聞社の「政治を考えよう」の企画が全くの矛盾で紙面を飾る時代だから、当然、有権者も大いなる矛盾の雰囲気で勢い投票が実現してもおかしくない。
「時代が変わった」ということは、有権者も変わってしまったのだろう。そうとしか思えない現実は、今回の選挙にしても、自民、公明の支援を受けて、府議会での調整を重んじると明言しているのは太田前知事と全く同じである。
太田前知事の市長選挙後の応援万歳が批判された、橋下氏も当確直後、自民、公明の関係者と自ら万歳していた。また公演金銭問題だが、これとて橋下氏は1回150万の公演を今後もすると断言している、全く同じ構図ではないか。