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2008年02月04日

橋下新知事は首長の資格なし

二匹のウサギ話

【2月4日政治ニュース橋下新知事は典型的なテレビメディアが生んだ首長といえる。
テレビはある種のブランド化を正当化させつつ知名度をつくりあげる。その勢いと訴えは、絶対正義のような錯覚をみる者に強制して、なお且つとりこにする。
テレビの訴えは、安心、確実、正義といった生活の必需品をどれだけ視聴者に提供できるか必死に企画合戦に明け暮れる。その推進力は、「利益の追求」という安心、確実、正義とは異次元の自由主義経済の目的と人間の欲望である。



財政再建団体化している大阪府の再建、新知事に課せられた最大の公務は、要するに利益をどのように計上して破産状態から抜け出せるかに尽きるといって過言ではない。幸いなことに、橋下新知事は、至る所で、テレビで財政再建を第一の公約に掲げてそれにまい進すると風呂敷を広げている。その主張には、これまた幸いなことに本人自身が「金もうけ」に長けていると吹聴している。本職であった弁護士所得以外にタレントとして年収3億円を稼いでいたのだからその信憑性は高いといえるだろう。問題は大阪府の「利益の追求」と橋下氏自身の「金もうけ」の両立である。これは、弁護士とタレントといった職業分けで論じられる話ではない。

既に橋下氏はあらゆる機会を通じてテレビ出演を期待している。また、「出演料は個人収入」だと明言している。さて、二匹のウサギ話もある。早くも、マスコミ毎日新聞は、このことを憂慮してか、橋下氏の当選後を完全密着的にウオッチしている。特集タイトルは「大阪府知事選:橋下ウオッチ」だ。
2日、「橋下ウオッチ」は『テレビ問題 「出演料は個人収入」 公務との線引きどこで?』のタイトルで問題を伝えている。



 

『大阪府知事になる橋下徹さん(38)が、就任後もテレビ出演する意向を示していることに対し、公務との線引きをどうするかが注目を集めている。かつては横山ノック知事(故人)、現在は東国原英夫・宮崎県知事が公務以外でもテレビ出演し、出演料を受け取っている。橋下さんは1月27日の投開票日から翌日にかけてテレビ・ラジオ出演を40本近くこなし、1日もタレントのやしきたかじんさん出演の民放バラエティー番組2本の収録をした。就任後も依頼は途切れそうにない。 橋下さんは昨年12月の出馬会見で「府民の利益になるのであれば(知事として)テレビ出演したい」とし、タレント活動はしない意向だが、線引きは必ずしも明確ではない。1日の民放番組の収録の合間に「バラエティーであっても大阪のためになれば出たい。僕を利用してほしい」と話した。

 東国原知事は07年1月の就任から1年間で、公務だけでテレビ・ラジオに計191回出演。県によると、取材企画書で「宮崎のPRができる」と判断し、県民の理解が得られる場合は公務と位置づけ、県内での出演時は出演料は受け取っていない。しかし、バラエティー番組や知事の趣味・ライフスタイルについての番組は政務の位置付けで出演。知事後援会の秘書がマネジメントを請け負い、報酬も受け取っているという。

 95年に初当選した横山ノック知事は就任後もタレント活動を続けた。当時の府幹部によると、全体の日程は府秘書課が管理し、タレント活動は個人事務所が担当。公私の区別は徹底し、公用車と事務所の車を交互に使った日もあったという。

 橋下さんの場合、業務提携を結ぶ芸能プロダクション「タイタン」社員が選挙戦中も日程管理などを担当。就任後は、府秘書課や広報報道課の担当だが、取材が殺到した場合やテレビ局との折衝などで専門家がスタッフに加わる可能性もある。

 橋下さんは、テレビの出演料などで年収3億円を稼ぎ、講演謝礼は1回150万円とされる。出演料の取り扱いは未定だが、橋下さんは1日、「テレビ出演は公務ではない。個人収入にあたる」として受け取ることを示唆した。就任後の受け取りは自身の判断に委ねられるが、府幹部は「公務だと公用車や随行秘書の出張費も税金。府民の利益が何か、慎重な判断が必要だ」と指摘する。』(2日毎日新聞 石川隆宣)