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2008年02月25日

セルビア・コソボ 再び内戦か 18

ロシアが対抗措置に動くドミトリー
【写真】ドミトリー・メドベージェフ第1副首相

【2月25日政治ニュース】 25日産経新聞はロシアの次期大統領候補のメドベージェフ第1副首相が25日にセルビア入りすることを報じている。
『セルビアへロシア第1副首相訪問 コソボと対立拍車か=ロシアのプーチン大統領の後継者であるメドベージェフ第1副首相が25日、セルビアの首都ベオグラードを訪問する。セルビアの後ろ盾となるロシアの大物がセルビア入りすることで、コソボとセルビアの対立に一段と拍車がかかることが予想される。
セルビアのサマルジッチ・コソボ担当相は23日、「米国が(コソボが独立した)17日以降に起きた(米大使館襲撃事件などの)暴力行為の原因を作った」と強調した。セルビア国内では今、コソボを承認した欧米への非難が強まりつつある。

 セルビア全土からは、コソボ独立に反対する国民が抗議のため、コソボとの「国境」に向かって続々と南下を始めている。検問所でコソボ国際治安部隊(KFOR)に押し戻されているが、抗議行動がやむ気配はない。

 一方、コソボ入りした欧州連合(EU)のフェイス新コソボ特別代表は23日、EUの文民支援隊を近く派遣するのに合わせ、コソボ北部のEU事務所の職員をすでに撤退させたことを明らかにした。直前まで駐在させる予定だったが、治安悪化が進行しているため、撤退時期を前倒しした。』(プリシュティナ(コソボ)=黒沢潤=25日産経新聞)

メドベージェフ第1副首相とセルビア首脳陣との会談は、既に方針が打ち出されている欧州連合(EU)に対する対抗処置の具体的実施に向けた最終調整が目的だと考えられる。
24日日経新聞は、公表されたロシアの対抗措置の内容を伝えている。

『コソボ独立宣言、ロシアが対抗措置・国連やIMF加盟を阻止=セルビアからのコソボ独立に反対するロシアがコソボの国際機関への加盟阻止などを柱とする対抗策をまとめた。米国や欧州連合(EU)の主要国に独立承認が広がる中、民族対立などを抱えてコソボ独立の影響を警戒する国・地域の同調を促し、独立反対の対抗軸を構築。コソボ問題を米欧に揺さぶりをかける外交カードに利用していくとみられる。

 対抗案の内容はロシア大統領府筋が23日までに日本経済新聞に明らかにした。国連安全保障理事会の常任理事国の立場を利用し、コソボの国連加盟に拒否権を発動。国連以外の「あらゆる国際組織へのコソボ加盟を阻止し、独立を制限する」とも言明した。具体例としてユネスコ、国際通貨基金(IMF)、国際オリンピック委員会などをあげた。』(24日日経新聞)

かつての軍事制裁による歴史的汚点を繰返さないことの前提は、セルビア、ロシアはもとより欧州連合(EU)は十分に理解している。従って、現段階では、双方ともに軍事介入はありえないと判断できる。しかし、ロシアは米国、欧州連合(EU)の介入の仕方如何では軍事行動も辞さないと牽制している。ロシアは10年前の屈辱を晴らす為の戦う準備は既に終えている。
大国ロシアの威信復活にかけてコソボ独立問題は譲れないのだ。