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2008年02月27日

セルビア・コソボ 再び内戦か 19

ロシア 欧州連合に対し真っ向から対決姿勢を築く
ロシアとセルビア
【写真】ロシアのメドベージェフ第1副首相(右)とセルビアのタディッチ大統領

【2月27日政治ニュース】 ロシアは天然資源権益で真っ向から欧州連合との対立軸を鮮明に打ち出してきた。米英両国によるヨーロッパ支配に待ったを掛けた政策を矢継ぎ早に出してきている。その最たるものがロシア産天然ガスパイプライン計画である。
25日セルビアのパイプライン計画合意発表と26日CNN通信は報じた。

ロシアとセルビアがパイプライン建設契約、関係強化=モスクワ(AP) ロシアは25日、セルビアに天然ガスを供給するパイプラインの建設契約に調印した。契約総額は15億ドル。コソボ独立に以前から反対している両国が、欧米各国からの圧力が高まるなかで関係強化を図る動きとみられている。
契約調印はロシアのプーチン大統領の後継者、メドベージェフ第1副首相によるセルビア訪問の主要目的だった。同副首相は契約について、「今後の欧州向けエネルギー供給を安定させる基礎」になると語った。

メドベージェフ第1副首相はまた、セルビアの首都ベオグラード近郊の製油所を視察し、近くセルビアの国営石油会社NISの買収契約を結ぶ意向を表明した。ロシアは買収額として6億ドルを提示したうえ、設備改善費として7億3000万ドルを上乗せするとしているが、安すぎるとの批判もある。
このほか、メドベージェフ第1副首相は、セルビアのタディッチ大統領やコシュトニツァ首相と会談し、コソボ独立後の混乱について意見を交換した。同副首相はベオグラード市内で、コソボの独立宣言が国際法違反だとして、セルビアと協調対応を取る意向を表明。セルビアのタディッチ大統領はロシアの支持に感謝を示し、コシュトニツァ首相も引き続きロシアとの政策協調を図ると述べた。』(26日CNN通信)



同日、日経新聞は、ハンガリー政府はパイプライン計画に参加を表明したと報じている。

『ロシア主導のパイプライン、ハンガリーも参加・EU案に巻き返し=ハンガリーは25日、ロシア産天然ガスを西欧に輸出する計画への参加を表明した。ロシアはブルガリア、セルビアに続き、パイプラインが通過する国から相次いで参加の同意を取り付けた。欧州連合(EU)が主導するロシアを経由しないパイプライン計画に対し、着工で先行し、優位に立ちたい考えだ。

 ジュルチャーニ首相は25日夜、3月のロシア大統領選で当選が確実視されるメドベージェフ第一副首相と会談後、「28日にモスクワを訪れ、パイプライン建設の合意文書に署名する」と述べた。両国による折半出資の合弁会社を設立、2012―13年の稼働を目指す。
「サウスストリーム」と呼ばれる新パイプラインはロシア産ガスを黒海経由でバルカン諸国やイタリアなどに運ぶ。国営ガス会社、ガスプロムの会長を兼任するメドベージェフ氏はセルビアからも計画への参加の同意を取り付けた。南北ルートのうち北ルートでは6カ国中、4カ国から公式同意を得た。』(26日日経新聞=ウィーン=桜庭薫)



既に1月19日日経新聞は、ブルガリアとの合意も伝えていた。

『天然ガス輸送パイプライン、ブルガリアが参加・ロ伊合弁=【モスクワ=古川英治】ロシアとブルガリアは18日、黒海経由で欧州まで天然ガスを運ぶパイプラインの建設プロジェクトに、ブルガリアも協力することで合意した。プーチン・ロシア大統領がブルガリアを訪問し、先にイタリアとの間で合意した同事業へのブルガリアの参加を取り付けた。欧州連合(EU)と米国が後押しするロシア迂回(うかい)ルートの構築に対抗し、欧州各国の個別取り込みを加速している。

 同パイプラインはロシアの独占天然ガス会社ガスプロムとイタリアの石油大手ENIが昨年11月に建設で合意したもので、通過国となるブルガリアの参加がカギとなっていた。ロシア側はブルガリアに事業権益の50%を渡し、原子力発電所の建設でも協力する。プーチン大統領には3月の大統領選に出馬表明したメドベージェフ第一副首相も同行した。』(1月19日日経新聞)