パキスタン大統領選 46
【3月14日政治ニュース】パキスタン政府は国民議会(下院)を17日に初招集すると11日に発表している。第1党となったパキスタン人民党と反ムシャラフ派諸政党は連立内閣樹立で合意ができており、招集後直ぐに新内閣が発足する予定になっている。また、チョードリー前最高裁長官らの非常事態で解任された判事を復職させることでも合意している。
やはり、最大の関心ごとは、首相に誰が着任するかであろう。最有力者は、パキスタン人民党の共同代表、ブット元首相の夫のザルダリ氏といわれている。また、その為の環境配備は着々と進められている。ザルダリ氏の汚職罪7件の有罪・無罪を判断せず裁判を打ち切る「免訴」処置の決定である。パキスタン汚職法廷は、大統領側の意向で人民党との連立を考え働いた可能性が高い。
「免訴」処置を受けてザルダリ氏の首相実現が現実味を帯びてきた、その模様を14日毎日新聞は伝えている。
『<パキスタン>ザルダリ氏、公民権回復 下院補選に立候補へ=パキスタンの汚職事件を専門に審理する汚職法廷は14日、パキスタン人民党のザルダリ共同総裁の残り1事件についても有罪、無罪の判断をせずに裁判を打ち切る「免訴」の決定をした。すでに6事件の免訴判決が2回に分けて出されており、ザルダリ氏は公民権を回復した。5月中旬に実施予定の下院補欠選挙に立候補し、首相就任を目指す。
判決はムシャラフ大統領が公布した「国民和解協定」の一環。
ただ、ザルダリ氏が海外で取得したとされる不動産をめぐり、パキスタン政府が「公金を使用した」として損害賠償を求めるなどしている2件の民事訴訟が英国とスイスの裁判所で係争中。近く発足する人民党主導の連立政府が訴訟を取り下げる予定。
一方、人民党は16日にも新首相候補を発表する。候補者はザルダリ氏が首相資格の下院議員に当選するまでの「暫定首相」となる公算が大きい。』(ニューデリー栗田慎一=3月14日毎日新聞)(続く)