政治ニュースを深く読み解く。安倍内閣、イラク、北朝鮮、日米同盟など話題の政治ニュースの実態を追求!

2008年03月21日

イラク 開戦から5年 6

日本の詐欺集団・有識者の身の保全

【3月21日政治ニュース】イラク戦争は、日本にとって戦後、敗戦国のイメージを払拭させる、米国、欧州連合の主導する世界への参入を決定づける戦後最大の日本史に逆行するイベントと位置づけられる。特に、戦後60年を経て、自衛隊は国民的組織に完結した。

2003年のイラクへの自衛隊派遣は、戦後初めて米国の後方支援として海外にでた、真っ向から憲法に違反した軍事行動となった。
当然、賛否両論渦巻くなかで、常に自衛隊のイラク派遣についてどう思うかが国民的関心を呼んできた。そこで、対談の最後の項目は「自衛隊のイラク派遣はどう思うか」について各氏の見解を問うている。



「自衛隊:自衛隊のイラク派遣はどう思うか」

酒井氏
『イラク南部サマワへの自衛隊派遣は「参加することに意義がある」五輪のようなものだ。住民もさほど失望せずに終えられラッキーだった。ただなぜ歓迎されたかといえば経済復興を期待したからだ。経済支援が止まれば全く意味のない派遣だ。支援ではイラク国外でできることはある。トレーニングもそうだ。排除された旧政権のテクノクラートや、国内で経験が不十分な官僚も再訓練が必要だ。将来への投資だ。』



岡本氏
『事件は03年11月で、そのころまでイラク民主化の窓は開いていた。あの時点にまで戻したいが、何年もかかる。成功のショーケースが増えれば変わる。思い切って日本からも支援要員が行ってみたらいい。着実に進んでいるのを市民に見せることが大事だ。自衛隊派遣は人道支援、復興開発で良かったが、危険な治安維持には手を染めないで、他国の軍に守ってもらった。このような形はいつまで続けられるか。日本は日米同盟以外の選択肢はない。あなたがしでかしたことの巻き添えで、日本の信頼が落ちている、というのは米国に対し日本として十分申し立てていい。対米政策が対イラク貢献策の一つだ。』



藤原氏 
『自衛隊の派遣は非常に中途半端だった。二つしか選択肢はない。戦闘と治安維持に軍隊として参加するか、政府づくり、復興でかかわるかだ。しかし、その間のところでかかわった。ただ兵隊を送れば良かったのか。戦争を起こさないために日本は何ができたのか。独仏のように公言できる立場にはない。ユーロがあり米軍に頼る割合が減った欧州と違う。しかし北朝鮮問題の方が深刻だと、もっとはっきり伝えることができたはずだ。』



これが日本の識者といわれる方々の発言だ。3者とも何とも言えぬ空虚な当事者意識のない自衛隊派遣論だ。酒井氏の「参加することに意義がある」五輪のようなものだ」、岡本氏は「日本は日米同盟以外の選択肢はない」と断言する。藤原氏に至っては、せめてもの慰めにもならない言い訳はみっともない。

毎日新聞は、このような行政人間の泣き言、言い訳論しか発言できない識者とやらの対談を企画して何を提示しようと思ったのか、その真意を理解できない。
毎日新聞は、この対談が、日本全体がイラク戦争に関わった責任と検証を全く棚に上げたような結果しか招かないことも理解できない状況にあるのだろうか。総じて日本のマスコミ全般の問題であるとすれば、もはや救いようのない言論社会になっていることの証でしかない。