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2008年03月23日

膨脹する中国 4

聖火はヒマラヤを越えられるか 2 
聖火は5月10日、神聖なチョモランマ登頂予定


【3月24日政治ニュース】 チョモランマ・ベースキャンプでの中国当局の規制は、北京オリンピックの関係から特に厳しいものになったわけではないと野口健氏は言う。
2006年10月13日、ヒマラヤの峠を巡礼中のチベット人を中国警備員が射殺した、現場をたまたま近くにいた外国人登山家がビデオで撮影しインターネットで世界に配信、チベット人虐殺事件として国際社会に知れ渡ったことからともいわれている。

何れにせよ、中国政府は、5月10日聖火リレーのゴミ一つない神聖なチョモランマ登頂を成し遂げ、さらに、6月にチベット自治区から青海省を抜け、新疆ウイグル自治区を通る計画を変更せずに成功させる、その為の取り締まりに余念がない。
一方チベット独立派は、この好機に中国のチベット弾圧を世界に訴える為、世界の主要都市で抗議活動を展開し始めている。

3月21日産経新聞はタイトル「聖火はヒマラヤを越えられるか チベット・ウイグル当局警戒」の記事を掲載した。



『北京五輪組織委員会は19日の記者会見で、聖火リレーに対する妨害活動について、「活動はオリンピック憲章への挑戦で必ず失敗する」と断じ、チベットだけでなく、騒乱が波及した青海、甘粛、四川各省で順調に準備が進んでいると強調した。会見では、予想外の出来事や天候状況などによっては変更できるとの国際オリンピック委員会(IOC)の規定にも言及したが、実際はルートを変える可能性は低く、聖火リレーは、厳しい警備の下で実施されることになりそうだ。

 党機関紙「人民日報」は、亡命チベット人組織「チベット青年会議」など独立急進派組織が一連の騒乱に関与しているとした上で、5月に予定されるチベット自治区のエベレストでの聖火リレー登頂計画を阻止しようとしたと指摘した。同紙はダライ・ラマ集団が、ウイグルの独立を掲げる組織「東トルキスタン・イスラム運動」と連携を深め、テロ活動を展開し国際社会の注意を向けさせようとした、とも伝えた。

 ウイグル独立派組織については北京五輪で治安を担当する保安指揮センター軍隊工作部幹部も昨年末、別の中国紙で言及している。同幹部は(1)ウイグル独立勢力(2)チベット独立派(3)非合法集団の法輪功−の3集団が五輪破壊の準備を進めていると強調した。中国政府筋は「こうした勢力は国際社会が注目する五輪の時期に民族の主張をアピールする意図があるはずだ」と指摘し、今回の騒乱がウイグル独立派を勢いづかせることに懸念を表明した。

 ウイグル族は全国で約840万人とされる。米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は、集会禁止など軍事管制がウイグルで敷かれていると伝えた。自治区南部で3人以上の集会が禁止されたほか、夜間外出も制限されているという。中国当局は産経新聞の取材に外出制限などの報道を否定している。

 一方、今月上旬にはウルムチ発北京行きの南方航空機を狙った「テロ未遂事件」(中国紙)が発生、容疑者はウイグル族だとされており、取り締まりの強化は間違いなさそうだ。1月にはウルムチの住宅街で、武装警察部隊などが独立派のアジトを急襲、2人を射殺、15人を逮捕した。
今回の騒乱を受け、当局はウイグルでの独立派の押さえ込みに一段と本腰を入れるだろう。20日のチベット日報は、騒乱発生後、胡錦濤総書記(国家主席)と関係指導者が「反分裂闘争」に関する「重要指示」を出したと伝えた。

 中国チベット自治区ラサ市の人民検察院は20日、騒乱にかかわったとして24人を逮捕したと発表した。国営新華社通信は19日までにラサの騒乱で170人が警察に出頭したと伝えた。』(続く)