聖火はヒマラヤを越えられるか 7
開会式ボイコットでも北京オリンピックは盛大に行われる

【写真】五輪開会式に参加しない意向を明らかにしたポーランドのトゥスク首相(中央)=ロイター
【3月28日政治ニュース】 ラサでの僧侶抗議行動から2週間が経ち、国際世論から各国の対応が一転し始めた。これまで開会式への辞退、ボイコットを匂わす国はあっても、各国は正式な見解を見送っていた。
米国は、選挙中のクリントン氏、民主党のオバマ上院議員、共和党のマケイン上院議員は、チベット情勢に対して、迅速に中国政府を批判する声明を相次ぎ発表したが、当のブッシュ大統領は黙り坊で、周辺から批判が相次ぎやっと胡錦濤総書記(国家主席)と電話会談に及んだ程度で、その内容はダライ・ラマ14世と対話を促すものでボイコット等については触れなかったといわれている。
プライバシー意識に鋭敏なフランスは、当初からこの問題に傾注していて、クシュネル外相が開会式ボイコットについて「良い考えだ」と表明、また、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は、事件当初から各国元首に開会式のボイコットを要請していたと伝えられている。
そして、26日産経新聞は『フランス南西部タルブでの会合に参加したフランスのサルコジ大統領は25日、北京五輪に関し、「あらゆる選択枝が開かれている」と述べ、チベット自治区での中国政府の弾圧が続いた場合、開会式をボイコットする可能性を示唆した。』ことを伝えている。EU欧州連合は、北京オリンピック開会式ボイコットの雰囲気一色になりだした。
さらに、27日になり正式にボイコットする国が出てきた、ポーランドだ。また、26日にはチェコのクラウス大統領もボイコットを表明していた。その事情を28日産経新聞は伝えている。
『ポーランド首相、チェコ大統領も五輪開会式出席せず=五輪開会式に参加しない意向を明らかにしたポーランドのトゥスク首相(中央)=ロイター 【ベルリン=黒沢潤】ポーランドのトゥスク首相は27日付のポーランド紙に対し、中国・チベット問題を理由に、8月の北京五輪の開会式には参加しない意向を明らかにした。フランス通信(AFP)が伝えたもので、同通信によれば、チェコのクラウス大統領も26日、ボイコットする意向を明らかにしたという。欧米首脳が開会式ボイコットを明言したのは初めて。
トゥスク首相は同紙との会見で、「ポーランドは中小国であり、最初の(ボイコット)国になりたいとはあえて思っていない。しかし、五輪開会式への政治家の参加は不適切である」と言明した。
ポーランド外務省によれば、同国は欧州連合(EU)に対し、チベット弾圧問題に重大な関心を持つよう、外交的な働き掛けを強めているという。外務省報道官は同通信に対し、「とりあえず非公式の活動である」と説明した。
中国政府のチベット弾圧を受けて、ポーランドの有力カトリック系週刊誌も批判を強めており、ポーランド選手が北京五輪に参加する場合には、冷戦終結に大きな役割を果たした同国の自主管理労組「連帯」のバッジをユニホームに着け、チベット民族への連帯を示すべきだと強調している。』(28日産経新聞)(続く)

