痛い政治ニュース

2010年 痛い政治ニュース 速報版

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赤いモスクからジハード 42


「恒久法」によるアフガニスタンへの自衛隊派兵が急務になっている

【1月14日政治ニュース】 米国はアフガニスタンでも撤退を余儀なくされている。2002年から始まった連合軍の治安維持活動に限界が見えてきたからだ。
[2007年11月24日政治ニュース]は22日の産経新聞、国際シンクタンク「センリス・カウンシル」の報告を伝えた。それは、『報告は、ISAFの態勢は不十分であり、タリバンの伸長を阻止することはほぼ不可能な状況にあると分析。8万人の兵力を確保するためには、NATO加盟国が国内総生産(GDP)10億ドル当たり2・3人の兵士をアフガンに派遣し計7万1000人とし、残りの9000人は、イスラム諸国からの派遣を求めるべきだと提案した。』(22日産経新聞)というものであった。つまり、現状の有志連合軍では治安維持は不可能であることの証明そのものであった訳だ。



14日毎日新聞は、昨年1年間の米兵死傷者数が、843人(うち死者83人)と過去最悪を記録したことを報じた。

『米国防総省の人材データセンター(DMDC)がまとめている両戦争の月別米兵死傷者数をもとに毎日新聞が独自集計した。この結果、アフガン戦争に伴う昨年の死傷者数は、それまで最悪だった06年の645人(うち死者65人)を大幅に上回った。
 米軍は、パキスタンとの国境沿い付近が国際テロ組織アルカイダや旧支配勢力タリバンの「温床」になっているとして掃討作戦を続けているが、アフガンの治安悪化に歯止めはかかっていない。英BBC放送は現地紙の報道として、07年に起きた自爆テロが140件で、一昨年から倍増していると報じた。
 アフガンには北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF)約4万人が展開しているが、最大の1万5000人を派遣する米軍は、加盟国にさらなる増派を呼びかけている。米軍はこのほか1万人余りの部隊を含む計2万6000人をアフガンに駐留させている。』(14日毎日新聞)



米国防総省はこの事態を受けて早くも、戦闘が続くアフガニスタンへ海兵隊3000人の増派を検討していると発表、その内容を10日AFP通信は伝えている。

 

『タリバンが再び勢力を増すなか北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が必要としている7500人の兵力と武器の増強NATOが見送ったことを受けた措置。ISAF司令官らは、かねてからNATOが実施するとしていた歩兵大隊3個、訓練教官3000人およびヘリコプターの補充が依然として行われないことに不満を示していた。

米国防総省は、雪が解けて山岳地帯の移動が容易になりタリバンが活動を活発化させる前に増派が必要になるとの見方を示した。』(10日 AFP通信)

防衛省 お粗末な漫画冊子戦略とは


ミサイル漫画ビデオ【写真】ミサイル防衛 小学生向きの漫画冊子
小学生向けサッカー編

【12月9日政治ニュース】11月29日時事通信社は、2カ所目になる地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の発射装置が千葉県に配置されたと報じた。



『PAC3、習志野基地にも配備=ミサイル防衛で2カ所目−防衛省=弾道ミサイルを地上で迎撃する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の発射装置が29日早朝、航空自衛隊習志野分屯基地(千葉県)に配備された。3月の空自入間基地(埼玉県)に続き2カ所目で、来年1月までに、レーダーや管制装置など構成するすべての機材が搬入される。
 PAC3は、イージス艦搭載の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏で弾道ミサイルを撃ち漏らした際に、地上から迎撃する。最終段階でのミサイルとなり、半径約20キロの範囲で防護が可能だ。』(29日時事通信社)



なお、今後、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)は、首都圏や中京・京阪神地区など計16の空自高射隊に配備される予定になっている。
そこで、防衛省は今後、空自高射隊による設置移動の訓練等にともない、何かと国民への周知と理解を狙って、小学生向きの漫画冊子戦略に乗り出したらしい。



ミサイル防衛、漫画で知って=小学生向けに作成−防衛省=「早くて強烈なロングシュート。まるで弾道ミサイルみたいだ」。防衛省は7日、ミサイル防衛(MD)の仕組みを小学校高学年の若い世代にも知ってもらおうと、サッカー好きの少年を主人公にして作成した漫画冊子を公表した。
 この中で少年は、「まず相手の攻撃をいち早く察知し、その方向や距離を予測してディフェンスを固める。それはMDの基本的な考え方と同じ」などと説明を受け、サッカーとMDに共通する防御や情報共有の大切さを実感。これを生かしてサッカーの試合に勝利する内容となっている。
 冊子はA5サイズで64ページ。510万円をかけて1万5000部作成した。全国の駐屯地などで配布するほか、同省のホームページにも掲載する。』(7日時事通信社)



「サッカー」と「ミサイル防衛」か、成る程と感心させられる。いうのも、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の発射装置設置スペースは、実は小学校の運動場が最適だと防衛省は考えている節がある。既に昨年から東北地方の廃校運動場が設置場所として検討されているらしい。



現在のテレビ、新聞等によるニュースと情報社会にあって、アレルギーを超えて「サッカー」、「北朝鮮」という言葉が日常語として蔓延している。それは、ややもすれば大人よりも小学生の方が敏感に受け入れている。してみれば、好奇心が旺盛になる高学年となれば、家庭で話題になって当然だ。ある日、茶の間で「今日は、学校の運動場で自衛隊のパトリオットミサイル(PAC3)設置訓練があったよ」と子供から父兄が聞く日があるかもしれない。こうして、パトリオットミサイル(PAC3)は各主要地域の常備品になっていく。



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防衛省 お粗末なビデオ戦略とは


防衛省ビデオ【写真】防衛省倫理ビデオ

汚職編

【12月8日政治ニュース防衛省が倫理規定の勉強会で使用するビデオが巷で話題になっている。先日もいち早くテレビ番組「報道ステーション」がそのビデオを一部放映した。話題はビデオ内容が今問題になっている守屋前次官の汚職を象徴する映像に仕上がっていることだ。
つまり、恥の上塗りになるビデオを製作して防衛省職員の見せしめに使う、笑えないストーリーなのだ。しかし、このビデオを現場自衛官が見たとしたらどんな効果があるかを考慮しているのだろうか。それこそ笑えないストーリーになりはしないか。
5日中日新聞はビデオ内容の一部を伝えている。



『「守屋前次官と重なる」 倫理ビデオに防衛省困惑=自衛隊員の倫理教育を徹底させようと、業者との癒着をテーマに防衛省が制作したビデオの構図が、前事務次官守屋武昌容疑者(63)の収賄事件と似ているとして、省内に困惑が広がっている。
 ビデオは約15分のドラマ仕立てで、守屋容疑者が次官在任中だった今年3月に約200万円をかけて完成。6月から全国の部隊に配布し、順次上映している。
 陸上自衛隊の駐屯地会計隊が舞台で、自衛官OBが商社に再就職し、部下だった契約班長を接待。班長はゴルフを共にしたり、飲食やタクシー券の提供などを受けたりするというシナリオだ。
 班長は「やり手だが横柄」との設定。癒着を知った気の弱い部下に「おまえをクビにすることぐらい簡単なんだ」と口止めする場面も。
 防衛省内では「前次官の事件とそっくり。それだけ前次官が典型的なパターンの汚職をしていたということか」との嘆き声が上がっている。』(5日中日新聞)

強か外交の極み アハマディネジャド大統領(3)


アハマディネジャド大統領は米国でマスコミに対話路線を強調しているが、しかし、きっちりと政府として、米国のテロ国家指定に対して対抗的声明を出している。

【10月6日政治ニュース=イラン】 9月30日CNN通信は、イラン革命防衛隊をテロ組織に指定した米国に対して対抗措置の決議文を伝えている。



『イラン国会は29日、米中央情報局(CIA)と米軍をテロ組織に指定した。米上院が26日に、イラン革命防衛隊をテロ組織に指定するよう決議したことへの対抗措置とみられる。
国営イラン通信(IRNA)によると、イラン国会は、CIAと米軍について「テロリストを訓練、支援しており、その存在自体がテロ組織」と非難する議案を採択。国連憲章などの国際規約に照らした結果だとしている。
議員たちからは、「イラクやアフガニスタンに対する米軍の侵略」を強く批判する声や、国連に対して「キューバのグアンタナモ収容所やイラクのアブグレイブ刑務所、その他の国々にある米国の秘密刑務所など、地球規模の問題」への介入を求める意見が出ている。
国会はさらに、広島と長崎への原爆投下や、バルカン紛争、ベトナム戦争、イスラエル支援などにおける、CIAと米軍の関与を非難している。
これに対し、CIA報道官は、「世の中にはコメントに値しないことがらがあり、今回のはそれに当たる」とコメント。米国家安全保障会議(NSC)報道官は、「人権や民主制に関する実績もなく、テロを支援するような国の国会における拘束力のない決議」に対してはコメントしないと述べた。』



『CIAと米軍について「テロリストを訓練、支援しており、その存在自体がテロ組織」と非難したとあるが極めて真っ当な議案の採択である。
2001年10月20日アフガニスタンへの空爆を指揮したのはCIA長官である。また、イラクの大量破壊兵器を捏造したのもCIAである。現在、世界中で起こっているテロ事件の何割かはCIAの仕業だと以前から伝えられている。



「どうして核を持っている国が、持たない国に対し核を持つなと迫れるのか」(核問題 アハマディネジャド大統領)など、極めて素朴な発言である。それも、これまで他国に侵略を行ったことがない小国の発言だ、その真実性は、これまで侵略する歴史しかもたない米国よりも誠実なものであることは明々白々な歴史的真実である。
アハマディネジャド大統領への学生の拍手は、世界の政治に対する極めて素朴な主張が少なからず真実味があったからこそ送られたものだ。


ボリンジャー学長の「狭量な独裁者」批判は、そっくりそのまま米国自体にお返しできる、政治に対して狭量すぎる独裁国家であると。

強か外交の極み アハマディネジャド大統領(2)


演説の続き

『一方、大統領はたった一人でステージに立ち、学生からの質問を正面から受けた。一国の指導者が、敵視されている国に乗り込み質問を受けることが、どれほど勇気のいることか。日本の首相が北朝鮮で講演したり、ブッシュ米大統領がイランやキューバの学生の質疑を受けることを想像すればわかるだろう。
 演説後、学生に聞くと、「イランの指導者が何を考えているか直接、聞けて良かった」「言われているほど、むちゃな大統領じゃなかった」といった感想が多かった。学生たちにとっては、メディアに踊らされることなく、自分の頭で考える機会となった。コロンビア大学とアフマディネジャド大統領が示した二つの勇気が、敵意をかき立てようと扇動するメディアを凌駕(りょうが)したのは確かだった。』(ニューヨーク・小倉孝保)



今回の講演は、賛否両論の爆発的関心となり、地元メディアのトップ記事を飾ったと伝えられる一方、この反響は米国だけではなく、イラン本国でも話題になり、アハマディネジャド大統領への高い支持につながったと報道されている。



10月1日、日経新聞は、テヘラン=共同通信の記事を配信している。

『イラン議長、米国との対話に柔軟発言=イラン国会のハダドアデル議長は28日、アハマディネジャド大統領がニューヨーク訪問中に国連総会や米大学で演説し、多くの米メディアの取材に応じたことを称賛し「米国との対話はできないとするタブーは破られた」と語った。30日付のアブラル紙が報じた。
 ハダドアデル議長は最高指導者ハメネイ師の義理の息子とされ、同師と極めて近い関係にある保守派の実力者。核問題や対米関係について強硬な立場を取っており、今回のような柔軟発言は異例だ。テヘランの空港で大統領を迎えた議長は「いまや問題は(米国と)対話するかどうかではなく、誰が何について話すかだ」と強調した。』(10月1日、日経新聞)(続く)

強か外交の極み アハマディネジャド大統領(1)


イラン大統領【写真】イラン アハマディネジャド大統領

あっぱれの賞賛に値するコロンビア大学での講演

【10月2日政治ニュース=イラン】 9月24日アハマディネジャド大統領はコロンビア大学の学生5000人の前で講演を行った、異例中の異例である。
ご周知にように米国人は、イラン人、特にアハマディネジャド大統領に対しては敵対的対応で終始してきている。中東地域の独裁国家が居並ぶなか、イランは少なくとも選挙による大統領選出を果たしている国であり、9・11事件に関与していない、むしろ、アフガニスタンのイスラム原理主義組織タリバンやイラクのフセイン政権と敵対していた時もあった国だが。



どうして敵対的批判になるか、理由は極めて簡単で、米国にたて突く国はいかなる国家体制であっても全て敵であるという極めて単純明快な米国正義主義カルト集団であるためだ。また、この主義は厄介なことに徹底的排除主義を国是にしている為、あらゆる手段を講じて改宗(主義)させることを唯一の政策にしている。



この講演に対しては、学生、市民等から「独裁者に発言を許すのか」と中止要請の声が相次いだが、しかし、ボリンジャー学長は「考えを異にする者にも発言の機会を保障することこそ我々の信条」とはねつけて実現した、もっとも、学長自身も当人を前に、「狭量な独裁者」と批判したと伝えられている。



1日、毎日新聞(ニューヨーク・小倉孝保)は講演の内容を次のように伝えている。

『この日の講演は全般的にソフトな口調で、第二次世界大戦後に欧米が築き上げた世界秩序への率直な疑問が中心だった。
 「どうして核を持っている国が、持たない国に対し核を持つなと迫れるのか」(核問題)▽「欧州の問題のツケをなぜ、パレスチナ人が支払わねばならないのか」(イスラエルの存在)−−など。「イランにはホモセクシュアルはいない」と発言し失笑を買う場面もあったが、ほとんどは真剣に考えるに値する内容で、聴衆からはしばしば拍手が起こった。』(ニューヨーク・小倉孝保)(続く)

国連はいつも正義の味方か


アフガン自爆攻撃【写真】15日、イラク北部ニネベ県の爆弾テロ現場で、救出活動を行う住民=ロイター

【8月18日政治ニュース=国連安全保障理事会】 17日、中国国際放送局は『 国連安全保障理事会は16日声明を発表し、「この自爆テロに強い衝撃と憤りを覚える。イラクの関係各方面がただちに衝突を終結させ、対話で和解を実現するとともに、幅広い政治参加を通じて国家の団結と平和、安全、安定を実現するよう」呼びかけました。』と報じた。さらに 『EU・欧州連合の輪番議長国のポルトガルも16日、EUを代表してコミュニケを発表し、この自爆テロを強く非難した上で、イラクの各宗派が引き続き和平と発展の道を歩むよう呼びかけました。』とある。



14日夜にイラク北部モスル近郊で起きた同時自爆テロ攻撃による死者は、16日少なくとも400人に達し、その数がさらに増える可能性があると伝えられている。比較的治安が安定していたといわれる北部で大規模テロ攻撃が続く背景には、これまでは米軍増派による掃討作戦は中部を拠点に続けられていたが、アルカイダ系武装集団は戦場を北部に転戦していることが挙げられている。



また、今月13日から「稲妻の鉄槌(てっつい)作戦」と題して1万6000人規模でアルカイダの拠点に向けた掃討作戦が開始されている。これに対して、アルカイダ系武装勢力は報復宣言をだした。
米国主導の連合軍指揮官は「テロ組織に安息の地がないことを知らしめるのが目的」だと声明を出した。それを受けて、アルカイダ系武装勢力スポークスマンは「米軍はアフガニスタンの地で勝利することはない」とやり返している。



国連安全保障理事会は現在のイラクの状況を「内戦」と認めている。基本的に内戦状態での国連の干渉は侵略を誘発する恐れがあるために慎重な対応が望まれる。従って、先ず内戦終結を呼びかけるのが先決で、その先は圧倒的武力を有する米軍に向けられるのが正常な常識である。



『イラクの各宗派が引き続き和平と発展の道を歩むよう呼びかけました。』とあるが、イラクの各宗派が呼びかけているのは、米軍と連合軍の撤退である。それは、マリキ政権閣僚の半数が辞退している、政治機能が麻痺している現実をみれば一目瞭然だ。



「強い衝撃と憤りを覚える」との常套句でもって、常に壊滅的攻撃を実行するのは米軍ではないか。その典型例が、62年前の広島、長崎への原爆投下攻撃である。
米軍に対して、私たちはイラクの人々と同じく「強い衝撃と憤りを覚える」。

こりない学芸会の防衛次官人事


守屋防衛次官
【写真】防衛省を出る守屋次官―(時事通信社)

防衛省の人事をめぐってゴタゴタが続いていた。小池百合子防衛相守屋武昌防衛事務次官の、携帯電話に連絡したが2度通じなかった、従って当人への通達手続きはとっているという、大臣様さまの言い分を国民は聞かされた。両者とも主張すればするほど、安倍お友達内閣の学級崩壊攻めにはゲンナリ、ウンザリすることも考慮できない安倍内閣は、もはや話題性ではなく末期を越えた。



【8月17日政治ニュース=官邸】 17日日経新聞は『守屋武昌防衛次官の後任に増田好平人事教育局長を充てる人事が内定したことに伴う防衛省幹部人事の概要が17日、分かった。小池百合子防衛相が守屋氏の後任次官に推していた警察庁出身の西川徹矢官房長は混乱を招いた責任を取って退任し、後任に中江公人経理装備局長が就く。』と報道した。



後任就任の背景は、守屋武昌防衛次官が推した後任者は知り退けられて、小池百合子防衛相が推した反守屋派の中江公人経理装備局長が抜擢された、いわゆる傷み分け的な打開策になったと伝えられている。



守屋次官更迭の背景に、小池防衛相と仲井真知事の密約があった
小池防衛相

17日、日経新聞は、「小池氏、名護市長と会談せず・次官人事で密約説、火消しに躍起」のタイトルで『防衛省人事を巡っては、小池氏と沖縄側との「密約」があったと名護市議が暴露した。基地問題で強硬姿勢の守屋次官を小池氏が更迭する代わりに、普天間移設の第一歩となる環境影響評価方法書を防衛省が沖縄県に提出することに理解を求めるという内容だ。』と報じている。


小池防衛相と仲井真知事が、守屋次官更迭と引き換えに環境影響評価方法書を受け取る密約を結んでいると受けとめられる話だ。



要するに、仲井真知事は相性のよい相手から出来るだけ多くの交渉金をせしめる腹積もりか、と下種の勘繰りをしたくもなる話だとすれば、お粗末極まりない、私たちを愚弄した防衛次官人事話である

忘れられた国 コソボ(2)


1999年3月、アメリカと NATO軍によるユーゴ(セルビア)に対する空爆が開始された。空爆はセルビア全域に実施され、プリシュティナはじめコソボの各都市にも激しい空爆が行われた。中国とロシアは国連安保理で空爆の即時停止を要求したが、5月7日にはベオグラードの中国大使館も「誤爆」される。
6月に新ユーゴ連邦のミロシェビッチ大統領が、コソボからの撤退を受け入れて「降伏」したことで中止されたが、空爆によってコソボは完全に生活が分断され、10万人以上のアルバニア人が新たな難民となったといわれている。



さらに、ミロシェビッチ連邦軍によるアルバニア人への報復が激化して、現実は空爆前より多数のアルバニア人が殺害されたという。
現在実質的な国連の暫定統治下にセルビア・コソボ自治州はある。「空爆」によってもたらされた現実は、コソボ共和国政府の消滅でしかなかった。多くのセルビアとコソボの人々の血であがなって得た代償は、米国を中心とする欧州の植民地でしかなかった。そして、今日まで8年間もの歴史が経過している。その間も当初はもとより全く紛争がなかったということではない。



「空爆」以前の紛争より多くの死傷者と破壊の犠牲を払って得た当事者は、解決の糸口すら見つけることができない現状に甘んじるしかない屈辱の民族史を織り成している。
「空爆」以前からロシアが主張している「当事者間の交渉による解決」が、民族にとっての国づくりとしては、歴史的な意義を正当化しうるものであると考えるのは反って順当な判断である。



米国の「数と時間」の論理、荒治療、特効薬は激後遺症が残るものだ、しかし、戦争を早く終わらせる、死傷者を少なくできるという見えすいた論理、正義の仮面、国連という目くらましで無差別殺人政策を合いも変わらず続けているのが米国を中心とする欧州である。そして、その片棒を担いでいるのが日本だ。



安保理、コソボ独立問題視察団は、セルビア南部コソボ自治州の最終的地位について協議を急いでいるが、期限を設けないことになっている。
3月末、アハティサーリ国連事務総長特使は「コソボ独立決議案」を安保理に勧告した。米国、欧州は決議案を承認する意向だが、ロシアは反対姿勢を示している。
コソボの独立」はいつのことになるか解らない。多分、日本はその独立の証も知ることがない状況で忘れられた国コソボということになるだろう。
しかし、忘れてはならないことがある。



日本の知識人は「空爆」を「正義の戦争」として、超法規的手法を認めて容認したのだ。

忘れられた国 コソボ(1)


コソボ

【7月21日政治ニュース=国連安全保障理事会】 21日AFP通信は「コソボ自治州の最終地位問題で20日、ロシアによる拒否権発動の懸念から、コソボ独立を支持する欧米諸国が決議案採決を断念、この問題を米、英、仏、独、伊、露の6か国から成るコンタクト・グループに差し戻すとした。」とコソボ独立問題を報じた。



ロシアのチュルキン国連大使は以前からの、「当事者間の交渉による解決」を改めて主張。一方、米国のカリルザード国連大使は「ロシアに拒否権がない新しいプロセスを始める」と語った、といわれる。
安保理でのこの決裂により、コソボの多数派アルバニア系住民からは一方的な独立宣言を求める声が一層高まると予想される。正に1991年の「コソボ独立宣言」の状況を呈していると考えられる。



日本にとってコソボは全くといってよいほど関係のない国である。従って、忘れるのは当たり前なのだが、しかし、コソボ問題は当時の米国、英国の世界戦略を考える上で重要な課題を担っていた。
近年米国のキャッチフレーズになった「正義の戦争」という侵略戦線を正当化する言葉が吹聴されたのが「コソボ問題」である。「コソボ空爆」はジェノサイドを止める為の人道支援の武力行使「空爆」、軍事介入のあり方を正当化した米国、英国の典型になった。



スーダン・ソンタグが吹聴した「正義の戦争」は、ドイツが参戦に踏み切った要因にもなった。
ドイツは第二次世界大戦後、軍隊の維持と交戦権は憲法上認めてはいたが、連合への参戦については極めて慎重な姿勢を保ち続けていた。そして、ドイツ市民は参戦へのアレルギーを大事に主張していたわけだが、議会において脱法、超法規的手法で「コソボ空爆」に踏み切った。そして、現在その手法のもとになし崩しに続けられている。



正義の戦争」の根拠は、最近も話題になった米国の原子爆弾投下は戦争終結を早め、結果的に死傷者を少なくしたから正当化されるという米国の主張の基盤をより正当化した考え方である。
1999年3月、「正義の戦争」はアメリカを中心とするNATO軍のユーゴ(セルビア)への空爆開始となった。(続く)

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