流動 政治ニュース

2011年 政治ニュース

恒久法

平和を偽装する「恒久法」 2

【2月14日政治ニュース】13日産経新聞は、自民党は「国際平和協力の一般法に関する合同部会」の初会合を開き「恒久法」を政府提出法案として国会に提出する表明を伝えている。

『自民が自衛隊派遣恒久法の検討に着手 今国会に閣法で提出=自民党は13日、党本部で「国際平和協力の一般法に関する合同部会」の初会合を開き、自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法の検討に着手した。座長の山崎拓元副総裁は27日に自民、公明両党によるプロジェクトチームを発足させ、今国会に法案を提出する意向を表明。法案を政府提出法案とし、民主党など超党派の賛同を得て成立を目指す考えも示した。

 政府提出法案としたことで、新たに制定される恒久法は、武力行使と一体化するおそれのある任務への自衛隊参加は厳しく制約される見通し。
山崎氏は会合で、「福田内閣の方針は憲法の枠内、憲法解釈についても従来の解釈を踏襲する」と明言。「内閣法制局の判断が非常に重要な役割を果たしてくる」とも語り、公明党への配慮を強くにじませた。

 今後の恒久法をめぐる議論では、内閣法制局の解釈で制約されている自衛隊の武器使用基準をどこまで緩和できるかも焦点となる。座長代理の中谷元元防衛庁長官は会合後、記者団に「憲法の解釈もまだ詰まっていない部分がある」と述べ、検討の余地を認めた。』(13日産経新聞)



13日中日新聞は、合同部会の座長代理の中谷元元防衛庁長官が早速、「恒久法」の火付け役となった民主党に対して政策協議に早々応じるように要請したと報じている。

『民主に恒久法協議呼び掛け 自民、対案を足掛かりに=自民党は13日、自衛隊海外派遣を随時可能にする恒久法(一般法)制定に向けた「国際平和協力の一般法に関する合同部会」(座長・山崎拓前副総裁)が初会合を開いたのを踏まえ、民主党に対して恒久法に関する政策協議を呼び掛けていく方針だ。

 衆院テロ防止特別委員会の中谷元・自民党筆頭理事が早速、鉢呂吉雄・民主党筆頭理事に電話し、民主党が新テロ対策特別措置法の対案として前国会に提出した「国際テロリズムの防止と根絶のためのアフガニスタン復興支援特措法案」の審議入りを打診した。

 衆院で継続審議となった同法案には「安全保障の原則に関する基本的法制の整備」を求める条項が盛り込まれており、自民党には法案審議を恒久法の政策協議の足掛かりにしたい思惑がある。鉢呂氏は「まだ衆院で予算案審議が続行中だ」として審議入りに慎重な考えを示したという。』(13日中日新聞)(続く)

平和を偽装する「恒久法」

【2月13日政治ニュース】 [1月31日政治ニュース(恒久法は偽装法だ)]において福田首相の年頭記者会見の記事を紹介した。
『自衛隊海外活動の一般法 秋の臨時国会提出視野=「国際平和協力ならば積極的に迅速に活動できる態勢があってもいい、そのためには恒久法を整備した方がいいという意見が前からあった。私もそのような考え方は持っている」と一般法の必要性を強調。』というものだ。
その後、1月24日高村正彦外相は平和構築事業を積極支援するという講演を行っている。



『平和構築事業を積極支援 高村外相が表明=高村正彦外相は24日、都内で講演し、平成20年を「日本が平和構築の能力を飛躍的に高める節目の年」と位置づけ、アフリカにあるPKO(国連平和維持活動)センターに非ODA(政府開発援助)資金による援助を行うなど今後、この分野の支援に積極的に取り組む考えを表明した。
その上で高村氏は「国際平和協力の一般法を作り、自衛隊員をはじめ、日本の持つマンパワーをもっと平和構築に生かしていくことが重要な打開策となる」と述べ、自衛隊を海外派遣するための恒久法制定が不可欠との認識を示した。』(24日産経新聞)



そして、2月10日「ミュンヘン安全保障政策会議」において日本の国際貢献について恒久法の制定を目指す講演をおこなった。



『高村外相 恒久法「検討進める」 自衛隊海外派遣 安保国際会議で演説=高村正彦外相は十日、ドイツ南部ミュンヘンで開催された安全保障の国際会議で演説。安保面での日本の国際貢献について、「日本のマンパワーを、より柔軟に生かすため、必要な法制度の検討を進めたい」と述べ、自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法の制定を目指す方針をあらためて表明した。

 「国際的安定の構築」をテーマにした演説で高村外相は、「日米同盟を強化することは、アジアの繁栄と平和の基盤を強化することだ」と日米同盟の重要性を強調。「日本は米国以外の国では初めて、ミサイル防衛(MD)の日米共同実験で迎撃に成功した」と述べ、アフガニスタンへの増派をめぐり米国と対立している欧州の安保専門家らを前に、米国との緊密ぶりをアピールした。
 国連平和維持活動(PKO)への参加についても、「日本の国力に比べて、まだ努力の余地がある」として、積極的な姿勢を示した。』(11日東京新聞)



これで、内外ともに「恒久法」の制定を確実に宣言したことになる。(続く)

「恒久法」と偽装国際貢献

【格物致知】 「恒久法」は偽装法だ 3

政府とマスコミに騙されるな
「詰まるところ、国内事情、国際情勢の連鎖で法は作られる、さらに、必要に迫られて整備されていると考えるのが普通だ。』
「法」といっても所詮そんな類のもので、誰か、何かに迫られて、国益を大上段に掲げて「掟」としたものに過ぎない。よくよく考えなくても当たり前の話だ、と結論付けられる。

なぜか「恒久法」は名称として「自衛隊を海外へ恒久に派兵する法」と言わないのか、不思議だ。どう勘繰っても「恒久法」と自衛隊の海外派兵の因果関係、つながりを理解することはできない。
「法」が恒久に法であり続ける、今後いかなる時代状況になっても修整する必要がない法などどう考えてもオカシイというのが私たちの納得する話なのだが。

1月6日朝日新聞に、4日福田首相の年頭記者会見の記事が掲載されている。
『自衛隊海外活動の一般法 秋の臨時国会提出視野=「国際平和協力ならば積極的に迅速に活動できる態勢があってもいい、そのためには恒久法を整備した方がいいという意見が前からあった。私もそのような考え方は持っている」と一般法の必要性を強調。』というものだ。



またもや国民を理解から遠ざけるような表現、「一般法(恒久法)の必要性」と政府は主張し始めた。法律的理解力の悪さを書き並べても一向に「恒久法」の意味するところを把握できないので、ここで思いつくキーワードを選んでみた。
政府の口癖になっている、また、公明党がメッキ看板に常用している「国際平和協力」という言葉がそれだ。なるほど、平和協力は「恒久」に行わなければならない、それには、特措法ではない一般法が望ましいと福田首相は宣っているのか、と早合点できそうな納得が感じられなくもない。



「法」は、国内事情、国際情勢の関係で歴史をより的確に反映した、社会、人間が活きづく状況であるのが基本だ。そこで、自公政権と民主党が「恒久法」を「国際平和協力」と束ねて主張するその必要性を鵜呑みにする前に、もう一度その背景を振り返り、平和は恒久であり続けたいと願う国民の真意を知りたいと思う。なぜならば、世界は全然、平和ではないからだ。(続く)

「恒久法」と偽装国際貢献

【格物致知】 「恒久法」は偽装法だ 2

二度と憲法違反とは言わせない
政府と関係者は、現場に赴く自衛隊員に、二度とこのような恥ずかしげな発言をさせてはならないという決意が再び過ぎったに違いない。また、多くの国民も、家族と別れて命をかけてお国の為に出陣する隊員の方に「ほんとうに ごくろうさん です」と労いの思いを抱いている。
その証拠は、与野党を問わず、議員さん全て、「自衛隊の皆さん ごくろうさん」と言って挨拶する習慣が如実に示している。

この課題は、1年後再びこの事態にしてはならない、その為にも自衛隊が海外に法律なしに出兵できる法を作らなければならないと決意を促している。当然、多くの国民も国を守る自衛隊の皆さんに肩身の狭い思いをさせてはならないと普通に思い込んでいる。
国会において、場所が変われば憲法違反、そうでないという二律背反の構図はどう考えても法律にあるまじきものだと考えるのも当然だ。
このような構図は、今の世界で競合は愚か、もはや相手にされない状況を招くばかりだというのが、どうやら巷で囁かれ実しやかに「恒久法」が必要との認識を高めている。

「恒久法」の問題点については、これまでも【政治ニュース】で何度もとりあげ警鐘を鳴らしてきている、また、マスコミも紹介程度だが課題を提示している。
そこで、今回は「恒久法」そのものの意義するところを考えてみたい。
そもそも「法」の前に「恒久」をつけることの意義以前に「法」そのものが社会に及ぼす関係について先ず疑問を呈したい。



「法は社会発展の所産である」とどこかで聞いた。これを前提に考えれば、社会は人間関係を関係付けている連鎖の連続だといえる。連鎖の連続は、「個」から「組織」を連続して「国家」を形成する。国家を安定、秩序立てる為に法を整備している、とも言う。縛りの機能を担保することによって、人間、社会の関係を保証付けるというのが法の言い分だ。
人間、社会は歴史的連鎖の連続で活ききづいている。要するに、活動の主体であって関係という衝突で活きづいている。自己は変わらないと頑張っても、その周辺、社会は千変万化、想像もしていなかった景色がパノラマ化する。俗に言う「社会発展」、それが歴史というものだ。
詰まるところ、国内事情、国際情勢の連鎖で法は作られる、さらに、必要に迫られて整備されていると考えるのが普通だ。(続く)

「恒久法」と偽装国際貢献

【格物致知】 「恒久法」は偽装法だ 1

【1月29日政治ニュース】 24日横須賀港、25日佐世保基地から護衛艦「はるさめ」と補給艦「おうみ」が多くの関係者に見送られて出航した。
再可決で成立した「新テロ特措法」は多くの問題を残して、1年の時限立法として再び機能し始めた。再可決までの審議が十分行われない状態で、与党は強硬採決に踏み切ったのだが、この採決方法は与野党を通じて十分あるシナリオとして理解していた為、その間、国民にじんわりと方法論が浸透していざ採決の時は、みんな総じてある種の覚悟をしていた為に何の混乱もなく通過してしまった。憲法59条という法律の威力は魔法の杖のごとく全てを可能にする。この余りにも簡単な採決に与党はうまみを占めて、本日29日、二匹目の鰌を狙って「ブリッジ法案」なるものを国会に提出した。



審議内容が棚上げになった主な二点の内容を一応確認しておく。
先ず、与野党で共通認識になっている筈の「文民統制=シビリアンコントロール」、国会承認が省略されている。さらに、ネジレ現象の発端ともなった米国の目的外使用、転用疑惑について解明されず、チェック機能が反映されなかった。
新テロ特措法」はまさに「戦争に加担している」と思いたくない日本人のポエジーをそのまま反映したような法律である。戦争に対する不信感から反って、太平洋戦争を侵略戦争だったと認めたくない根強い心情と符合する。
現在の日本を考えるのに、戦後まもなく朝鮮戦争勃発で、好景気に国の再建をかけた風情を思えば解らぬではない当時の民族性が垣間見られる。

さて、本題の「恒久法」に戻すが、その前に護衛艦「むらさめ」の出向式典で訓示した関係者の発言を紹介する。



石破茂防衛相は出航式典で「隊員一人一人が高い士気を持ち、国益のため、世界のために完ぺきな任務を果たしてほしい」と訓示。町村信孝官房長官は「テロとの戦いに再び参加し、国際社会の一員として責務を果たす崇高な使命を帯びた仕事」と活動再開の意義を強調した。派遣部隊指揮官の佐伯精司一等海佐は「憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。信頼の回復に全力を尽くす」と述べた。』(24日北海道新聞)
ここで注目に値する言葉は佐伯精司一等海佐の『憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。』と発言した台詞だ。(続く)

「恒久法」と偽装国際貢献

これから1年、話題になることなく、ムダを給油し続ける

護衛艦むらさめ【写真】出航する護衛艦「むらさめ」を見送る乗組員の家族ら=24日午前、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地

【1月28日政治ニュース】 「新テロ特措法」が強硬再可決したが、国会も巷も何事も起こらず、粛々と活動再開に向けて準備が行われ、晴れて24日、海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」が横須賀基地を出航した。25日には佐世保基地から補給艦「おうみ」が出航して共に2月中ごろから給油活動が再開される。
1月24日北海道新聞は護衛艦「むらさめ」の出向模様を伝えている。



『海自護衛艦 給油再開へ出航 中断3カ月半、新法受け=新テロ対策特別措置法に基づきインド洋での給油活動を行う海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」(四、五五○トン)が二十四日午前、隊員の家族ら約二百五十人に見送られ、神奈川県の横須賀基地を出航した。派遣部隊は二十五日に佐世保基地(長崎県)を出航する補給艦「おうみ」(一三、五○○トン)とともに、二月中旬から約三カ月半ぶりに給油活動を再開する。

 石破茂防衛相は出航式典で「隊員一人一人が高い士気を持ち、国益のため、世界のために完ぺきな任務を果たしてほしい」と訓示。町村信孝官房長官は「テロとの戦いに再び参加し、国際社会の一員として責務を果たす崇高な使命を帯びた仕事」と活動再開の意義を強調した。派遣部隊指揮官の佐伯精司一等海佐は「憲法違反と言われた私どもにも意地と誇りがある。信頼の回復に全力を尽くす」と述べた。
式典には安倍晋三前首相ら与党議員のほか、対テロ新法に反対した民主党から風間直樹、大石尚子両参院議員が出席。福田康夫首相は欠席した。

 新法は、海自の活動をテロリストや武器の移動を取り締まる米国やパキスタンなどの艦船への給油・給水に限定する一年間の時限立法。派遣部隊は二隻の合計約三百四十人で、活動期間は六月末まで。給油量の取り違えなどが発覚したことから、海自は幹部によるチェック強化など再発防止策を講じるとしている。』(1月24日北海道新聞)



補給艦おうみ【写真】乗組員の家族らに見送られながら、インド洋に向け出航する補給艦「おうみ」=25日午前11時23分、長崎県佐世保市

25日西日本新聞は、補給艦「おうみ」が佐世保基地から出航する模様を伝えている。

『補給艦おうみ佐世保を出航 インド洋での給油再開へ=新テロ対策特別措置法に基づく給油活動再開のため、長崎県佐世保市の海上自衛隊佐世保基地の補給艦「おうみ」(13、500トン、後藤大輔艦長ら乗員約150人)が25日午前、インド洋に向けて出航した。同艦は海自横須賀基地(神奈川県)を24日に出航した護衛艦「むらさめ」とともに、2月中旬には活動海域に到着。旧特措法が失効した昨年11月以降、中断していた給油活動は約3カ月ぶりに再開される見通し。

 同市立神岸壁で見送り行事があり、自民党の山崎拓前副総裁ら与党国会議員や乗員の家族ら約450人が出席した。秋元司防衛政務官は「国際社会や国内から大きな期待を寄せられた派遣。高い士気を持って任務に当たってほしい」と訓示。後藤艦長も「国際貢献の一端を担う誇りと喜びをかみしめて活動したい」とあいさつした。

 一方、給油活動再開に反対する佐世保地区労などは同市前畑埠頭(ふとう)で抗議集会を開いた。』(25日西日本新聞)

 

「恒久法」と偽装国際貢献

公明党は、やっぱり政権の為なら平和も売り飛ばす

【1月23日政治ニュース福田康夫首相が施政方針演説で恒久法の検討を進める考えを表明し、野党の積極的な協議の参加を促した。国会で政府方針として恒久法の検討を明言したのは福田首相が初めてだ。やはり、「恒久法」提唱者と自負するだけのことがある。

昨年大連立談合会談以後、既に小沢代表との協議で「恒久法」の整備が急務であることは、共通の認識に至っている。野党が政府よりも積極的姿勢で吹聴してはばからない状況にあって、いつまでも、慎重論議一辺倒のお題目をあげるだけでは最早、置いてきぼりになってしまう現実に、現世御利益しか念頭にない公明党が、「恒久法」論議を始めたと23日毎日新聞は報じている。



自衛隊派遣:公明、恒久法議論 自・民積極姿勢で、慎重から一転=公明党は22日、外交安保調査会と内閣部会の合同会議を開き、自衛隊を海外に派遣する要件を定める恒久法について本格的な議論を始めた。福田康夫首相が施政方針演説で恒久法の検討を進める考えを示すなど、政府側の動きが活発化することに備えるのが狙い。公明党はこれまで、自衛隊派遣について「個別に対応すべきだ」(太田昭宏代表)として、恒久法に慎重な姿勢をとってきた。しかし自民、民主両党が積極的に取り組む姿勢をみせており、この議論に加わらなければ孤立しかねないとの危機感から、一歩踏み出した。

 この日の会議では、党内論議のたたき台として、各党の主張を研究。自衛隊の活動の歴史や、政府答弁など法制面の議論についても今後、整理する。山口那津男外交安保調査会長は会議後、記者団に「党内の理解が得られれば、自民党と基礎的な議論をしていく」と述べ、党内論議が一段落した段階で、与党によるプロジェクトチームを設置して議論する考えを示した。

 「平和の党」を掲げる公明党が、恒久法の議論を始めたのは、自民、民主両党の「大連立構想」で恒久法が政策協議の中心テーマとなったことが背景にある。自民、民主両党が公明党の頭越しに議論を進めれば、与党としての存在感が薄れかねないためだ。
ただ、支持団体の創価学会には恒久法への慎重論は根強い。公明党は議論の前提として、(1)憲法の枠内(2)国会の関与による文民統制の確保(3)武器使用の限定−−の3条件を掲げている。
北側一雄幹事長は「国民の理解を得られるものでなければ法案化は認めない」と、法整備には慎重な姿勢を示している。』(23日毎日新聞)



『「平和の党」を掲げる公明党が、恒久法の議論を始めた』とあるが、公明党が「平和の党」であると思っているのは創価学会員だけであり、多くの国民は、そんなことを思ってもいないし、多くの人は、公明党は平和を祀って吹聴することで我が身の安泰だけを考えているとしか考えていない。従って、誰にもはばかること無く創価学会と結論だけを出せばよいのだ。

流動 政治ニュース
★参加中人気ブログランキングへ
  • ライブドアブログ